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ヤモリの寿命は何年?
種類別の平均寿命と飼い方【初期・生涯費用を解説】
更新日:
つぶらな瞳と愛らしい仕草で人気のヤモリ。特に「レオパ」の愛称で親しまれるヒョウモントカゲモドキは、爬虫類飼育の入門種として多くのファンを魅了しています。鳴き声がなく、比較的小さなスペースで飼育でき、マンションやアパートでも飼いやすいペットとして注目を集めています。
しかし、「ヤモリって何年生きるの?」「飼育にはどれくらい費用がかかる?」「生きた虫を与えるのは大変?」など、初めてヤモリを迎える方にとっては疑問も多いでしょう。適切な飼育環境を整えることで、ヤモリは10年以上という長い時間を共に過ごすことができる愛らしいパートナーです。
この記事では、ヤモリの種類別の平均寿命と特徴、健康に過ごしてもらうための正しい飼い方、そして生涯にかかる飼育費用について詳しく解説します。ヤモリとの幸せな共同生活をスタートさせるためのガイドとしてお役立てください。
- 目次
ヤモリ(レオパ等)の平均寿命と種類別の特徴
ヤモリは種類によって寿命や飼育の難易度が大きく異なります。一般的にペットとして知られている種類は、適切な飼育環境を整えることで10年以上生きることも珍しくありません。ここでは、日本でペットとして飼われる主なヤモリの種類について、その特徴と寿命を解説します。
ヤモリ全体の平均寿命の概要
ペットとして飼育されるヤモリの平均寿命は、種類によって異なりますが、一般的に10年〜15年程度とされています。適切な飼育により最大20年近く生きる個体もおり、犬や猫に匹敵する長寿のペットです。
ヤモリは爬虫類の中でも比較的丈夫で飼いやすい種類が多く、初心者でも適切な知識と環境を整えれば長期間健康に飼育することができます。
- ヤモリが長生きしやすい理由
-
- 変温動物のため代謝が遅く、エネルギー消費が少ない
- 夜行性で日中は休息し、ストレスが少ない
- 飼育下では天敵がおらず安全
- 人工飼料や冷凍餌で栄養管理がしやすい
- 比較的病気にかかりにくい丈夫な体質
種類別の寿命一覧表
日本でペットとして人気のあるヤモリの種類について、平均寿命と成体時のサイズをまとめました。これらの数値は適切な飼育環境での目安であり、個体差や飼育状況によって変動します。
| 種類 | 平均寿命の目安 | 全長の目安 |
|---|---|---|
| ヒョウモントカゲモドキ (レオパードゲッコー) |
10〜15年 | 18〜25cm |
| クレステッドゲッコー (オウカンミカドヤモリ) |
7〜15年 | 20〜25cm |
| ガーゴイルゲッコー (ツノミカドヤモリ) |
10〜15年 | 18〜25cm |
| ニシアフリカ トカゲモドキ |
10〜15年 | 15〜20cm |
| ニホンヤモリ | 5〜10年 | 10〜14cm |
上記の表から分かるように、多くのヤモリは、適切な飼育により10〜15年という長寿を実現できます。この寿命の長さは小型犬や猫と同程度であり、長期的なパートナーとして十分な期間を共に過ごすことができます。
ヤモリの種類別の寿命や特徴と飼育上の注意点
日本でペットとして飼育されている代表的なヤモリの種類について、それぞれの特徴と飼育のポイントを詳しく解説します。
ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)(寿命10〜15年)

「レオパ」の愛称で親しまれる、爬虫類飼育の入門種として最も人気の高いヤモリです。ヒョウ柄の美しい模様と、愛らしい表情、そして比較的丈夫で飼いやすい性質から、初心者からベテランの方まで幅広く愛されています。
- レオパードゲッコーの特徴
-
- 成体の全長は18〜25cm程度
- 温和で人に慣れやすい性格
- 夜行性で昼間は隠れ家で休息
- 瞼があり、愛らしい瞬きをする(多くのヤモリには瞼がない)
- 尾に栄養を蓄える性質があり、太い尾が健康の証
- モルフ(品種)が豊富で、様々な色彩・模様を楽しめる
- 紫外線ライトが必須ではなく飼育しやすい
- 飼育上の注意点
- 温度管理が重要で、ホットスポット(温かい場所)は28〜32℃、クールスポット(涼しい場所)は24〜26℃に保つ必要があります。湿度は40〜60%程度が適切で、脱皮不全を防ぐためにシェルター内に湿らせた床材(ウェットシェルター)を用意することが推奨されます。餌は生きた昆虫(コオロギ、デュビア等)が基本ですが、人工飼料に慣らすことも可能です。
クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ)(寿命7〜15年)

目の上から背中にかけて伸びる「冠(クレスト)」のような突起が特徴的なヤモリです。樹上性で壁や天井を自由に歩く姿が魅力的な種類です。
- クレステッドゲッコーの特徴
-
- 成体の全長は20〜25cm程度
- 目の上から背中にかけての突起(クレスト)が特徴
- 樹上性で、指先の吸盤でガラス面も登れる
- 夜行性で、夕方から活発に活動
- 尾を自切することがあり、再生しない
- 専用の人工フード(パウダーフード)で飼育可能
- レオパードゲッコーより高湿度を好む
- 飼育上の注意点
- 樹上性のため、高さのあるケージ(45cm以上推奨)と登り木・観葉植物などの立体レイアウトが必要です。湿度は60〜80%と高めを維持し、毎日1〜2回の霧吹きが欠かせません。温度は24〜28℃程度が適切で、レオパードゲッコーほど高温は必要ありません。専用のパウダーフード(水で溶いて与える)で飼育でき、生餌が苦手な方にも適しています。
ガーゴイルゲッコー(ツノミカドヤモリ)(寿命10〜15年)

頭部の角のような突起が特徴的なヤモリで、クレステッドゲッコーの近縁種です。独特の風貌と美しい体色、そして比較的丈夫な性質が魅力的な種類です。
- ガーゴイルゲッコーの特徴
-
- 成体の全長は18〜25cm程度
- 頭部の角のような突起が特徴的
- 樹上性で、吸盤を持ち壁面を登れる
- クレステッドゲッコーより若干大きく、がっしりした体型
- 体色変化(ファイアリング)を見せることがある
- 尾を自切し、再生しない
- 専用パウダーフードで飼育可能
- 飼育上の注意点
- 飼育環境はクレステッドゲッコーとほぼ同じで、高さのあるケージと高湿度環境が必要です。温度は22〜28℃、湿度は60〜80%を維持します。やや神経質な個体もいるため、ハンドリングは慣れてから慎重に行いましょう。専用パウダーフードに加え、時々果物(バナナ、マンゴー等)を与えると喜びます。
ニシアフリカトカゲモドキ(寿命10〜15年)

レオパードゲッコーに似ていますが、より黒目がちで丸みを帯びたフォルムが特徴です。性格はレオパよりもさらにおっとりしており、臆病な面もありますが、その「もちもち」とした触り心地が特徴です。
- ニシアフリカトカゲモドキの特徴
-
- 成体の全長は15〜20cm程度
- レオパより湿度を好む
- 動きが非常にゆっくりで穏やか
- 再生尾(一度切れた尻尾)がカブのようで可愛い
- 黒目が多く、優しい顔立ちをしている
- 飼育上の注意点
- 乾燥に弱いため、レオパよりも湿度管理(ウェットシェルターの設置など)に気を使う必要があります。強い光を嫌うため、薄暗い環境を好みます。温度は26〜30℃、湿度は50〜70%程度が適切です。
ニホンヤモリ(寿命5〜10年)

日本の民家周辺でよく見かける在来種のヤモリです。「家守」として古くから親しまれ、害虫を食べてくれる益獣として大切にされてきました。身近な存在ながら、飼育下では意外と繊細な管理が必要な種類です。
- ニホンヤモリの特徴
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- 成体の全長は10〜14cm程度の小型種
- 灰褐色の体色で、環境に応じて濃淡が変化する
- 指先の吸盤で壁やガラス面を自由に歩ける
- 夜行性で、街灯周辺で小さな昆虫を捕食
- 「チチチ…」という独特の鳴き声を出す
- 尾を自切し、再生する
- 日本の気候に適応しているが、飼育下では温度管理が重要
- 飼育上の注意点
- 生きた小さな昆虫しか食べないため、小型コオロギや小さなクモなどを継続的に用意する必要があります。人工飼料にはほとんど餌付きません。野生個体を捕獲する場合は、寄生虫のリスクがあるため動物病院での検査が推奨されます。非常に素早く、わずかな隙間からも脱走するため、ケージの隙間対策と施錠が必須です。温度は22〜28℃、湿度は50〜70%を維持し、壁面への霧吹きで水分補給をさせましょう。
ヤモリの寿命を左右する重要な要因
ヤモリの寿命は種類や遺伝的要素だけでなく、飼い主さんの日々の飼育管理によって大きく左右されます。適切なケアを行うことで、平均寿命を上回って長生きするヤモリは決して珍しくありません。
寿命に影響する主な要因
- 寿命を縮める要因
-
- 不適切な温度管理(低温・高温・急激な変化)
- 湿度管理の失敗(脱皮不全・脱水)
- 栄養バランスの悪い食事(カルシウム不足・ビタミン不足)
- 不衛生な飼育環境(細菌感染・寄生虫)
- ストレスの多い環境(過度なハンドリング・騒音)
- 病気の早期発見・治療の遅れ
- 長寿につながる要因
-
- 種類に適した温度・湿度の年間維持
- バランスの取れた栄養管理(カルシウム・ビタミンD3補給)
- 清潔な飼育環境の維持(定期的な掃除・糞の除去)
- 適切なケージサイズと隠れ家の提供
- ストレスの少ない静かな環境
- 定期的な健康チェックと早期治療
- 長寿ヤモリの共通点
-
15年以上生きる長寿ヤモリの飼育事例から、共通して見られる特徴があります。
- 年間を通じて安定した温度・湿度管理
- 適切な餌の種類と給餌頻度の管理
- カルシウム・ビタミンD3の定期的な補給
- 清潔な環境維持と定期的な健康観察
- 過度なハンドリングを避けたストレス管理
- 異変時の早期受診と適切な治療
ヤモリは比較的丈夫な爬虫類ですが、日々の適切な管理の積み重ねが長寿につながります。特に温度・湿度管理と栄養管理は、ヤモリの健康維持に欠かせない重要な要素です。
ヤモリ飼育にかかる費用と経済計画
ヤモリは生体価格が比較的手頃な種類もいますが、飼育環境を整えるための初期費用や、温度管理のための電気代、そして生餌の購入費用など、継続的なコストがかかります。長寿であるがゆえに、生涯にかかる総費用を事前に把握しておくことが大切です。
初期費用の詳細(総額目安)
ヤモリを健康に飼育するためには、温度・湿度を管理する専用設備が不可欠です。種類によって必要な設備が若干異なりますが、基本的な初期費用は以下の通りです。
地上性ヤモリ(レオパードゲッコー等)の初期費用目安
| 項目 | 価格目安 |
|---|---|
| 生体価格 (レオパードゲッコー) |
8,000〜25,000円※ |
| 飼育ケージ (45〜60cm) |
5,000〜15,000円 |
| パネルヒーター (保温器具) |
2,000〜5,000円 |
| サーモスタット (温度制御装置) |
3,000〜8,000円 |
| 温湿度計 | 1,000〜2,000円 |
| シェルター (隠れ家)・水入れ |
2,000〜4,000円 |
| 床材・餌・その他 | 2,000〜3,000円 |
| 合計目安 | 23,000円〜62,000円 |
- モルフ(品種)により生体価格は大きく変動します。希少なモルフは5万円を超えることもあります。
樹上性ヤモリ(クレステッドゲッコー等)の初期費用目安
| 項目 | 価格目安 |
|---|---|
| 生体価格 (クレステッドゲッコー) |
10,000〜30,000円※ |
| 飼育ケージ (高さ60cm以上) |
8,000〜20,000円 |
| 保温器具 (パネルヒーター・暖突等) |
3,000〜8,000円 |
| サーモスタット | 3,000〜8,000円 |
| 温湿度計 | 1,000〜2,000円 |
| 登り木・観葉植物 (レイアウト用品) |
3,000〜8,000円 |
| 霧吹き・水入れ・ 床材・餌等 |
2,000〜4,000円 |
| 合計目安 | 30,000円〜80,000円 |
- モルフ(品種)により生体価格は大きく変動します。
樹上性ヤモリは、高さのあるケージと立体的なレイアウトが必要なため、地上性ヤモリよりも初期費用がやや高めになります。
月々の維持費(電気代・餌代)
ヤモリの飼育で継続的にかかる費用は、主に電気代と餌代です。特に冬場の保温にかかる電気代は、想像以上にコストがかかる場合があります。
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 餌代 (生餌・人工飼料) |
1,500〜3,000円 |
| 電気代 (ヒーター類) |
1,000〜2,500円 |
| 消耗品 (床材・サプリメント) |
500〜1,000円 |
| 合計 | 3,000円〜6,500円 |
電気代は季節により変動し、冬場は24時間保温が必要となるため、夏場の2〜3倍になることもあります。年間で3万6,000円〜7万8,000円程度の維持費がかかると見積もっておくのが現実的です。
餌代の詳細
ヤモリの餌は種類によって異なり、それぞれコストが変わります。
| 餌の種類 | 費用目安 |
|---|---|
| 生餌 (コオロギ・デュビア) |
月1,500〜3,000円 |
| 冷凍餌 (冷凍コオロギ等) |
月1,200〜2,500円 |
| 人工飼料 (レオパ用・パウダー) |
月800〜2,000円 |
| サプリメント (カルシウム・ビタミン) |
月300〜500円 |
レオパードゲッコーは生餌が基本ですが、人工飼料に慣らすことも可能です。クレステッドゲッコーは専用パウダーフードで飼育できるため、生餌が苦手な方でも飼いやすいです。
生涯コストと医療費への備え
ヤモリの寿命を12年、月々の維持費を平均4,500円とした場合、生涯維持費だけで約65万円になります。ここに初期費用やケージ・ヒーターの買い替え、生餌やパウダーフードのコスト、医療費を加えると、生涯コストは60〜120万円程度になる可能性があります。
生涯コストの内訳(12年飼育の場合)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 初期費用 | 25,000〜70,000円 |
| 維持費(12年分) | 430,000〜940,000円 |
| 設備買い替え (ヒーター・ケージ等) |
30,000〜80,000円 |
| 医療費 (健診・治療費) |
50,000〜150,000円 |
| 生涯コスト合計 | 約54万円〜124万円 |
この金額は、小型犬や猫に比べればやや抑えられますが、決して無視できる水準ではありません。ヤモリの飼育を検討する際は、この長期的な経済負担を十分に理解しておくことが重要です。
ヤモリの医療費事情
ヤモリは比較的病気になりにくい動物ですが、一度体調を崩すと治療が長期化しやすく、エキゾチックアニマル専門の動物病院での受診が必要になります。
- 治療費の目安(全額自己負担)
-
- 初診料・基本検査:3,000〜8,000円
- 血液検査・レントゲン:8,000〜20,000円
- 代謝性骨疾患の治療:10,000〜30,000円
- 脱皮不全の処置:3,000〜10,000円
- 卵詰まりの手術:30,000〜100,000円
犬や猫などと同様に、ヤモリもペット保険に加入することができます。「SBIプリズム少額短期保険」など、爬虫類に対応した保険商品は限られていますが、万が一の高額医療費に備える手段として検討する価値があります。
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- 各プランの補償限度額まで診療費の実費をお支払いします。補償限度日数(回数)があります。
- 社会環境の変化等に応じ、収支状況を検証した結果、当社の定めにより、保険契約の更新時に保険料の増額または保険金額の減額をする場合があります。
ヤモリを飼う前に知っておきたいリスクと対策
ヤモリとの幸せな生活を送るためには、楽しい面だけでなく、起こりうるリスクについても事前に理解しておくことが大切です。特に「生餌の管理」「脱走リスク」「自切(尻尾切り)」など、事前に理解しておくべきポイントがあります。
生餌の管理と心理的ハードル
多くのヤモリは生きた昆虫を主食とするため、生餌(コオロギ、デュビア等)の管理が必要になります。これは初めて爬虫類を飼う方にとって、心理的ハードルとなることがあります。
- 生餌飼育の現実
-
- コオロギやデュビアを自宅で飼育・管理する必要がある
- 生餌用の飼育ケースと餌(野菜くず等)の準備が必要
- コオロギの鳴き声が気になる場合がある
- 生餌の脱走リスクがあり、管理に注意が必要
- 生きた昆虫をヤモリに与えることへの心理的抵抗
- 生餌が苦手な方への対策
-
- 冷凍餌の利用:
冷凍コオロギなど、生きていない餌も選択肢 - 人工飼料への慣らし:
レオパードゲッコーは人工飼料に慣れる個体も - パウダーフード:
クレステッドゲッコーは生餌不要で飼育可能 - ペットショップでの購入:
都度購入すれば自宅での飼育不要
- 冷凍餌の利用:
生餌の管理に不安がある方は、クレステッドゲッコーやガーゴイルゲッコーなど、専用パウダーフードで飼育できる種類を選ぶことをおすすめします。
脱走リスクと自切(尻尾切り)への対策
ヤモリは小さな隙間からも脱走する能力があり、特に樹上性のヤモリは吸盤を使って壁や天井を登ることができるため、脱走リスクが高い動物です。また、多くのヤモリは危険を感じると尻尾を自分で切り離す「自切」という能力を持っています。
- 脱走を防ぐための対策
-
- ケージの蓋はしっかりロックできるタイプを選ぶ
- 給餌やメンテナンス時は必ず扉を閉めてから作業
- ケージ周辺に隙間や逃げ道がないか定期的に確認
- 樹上性ヤモリは特に注意(壁や天井を登れる)
- 脱走した場合に備え、部屋の隙間を塞いでおく
- 自切(尻尾切り)について
- 多くのヤモリは、強いストレスや危険を感じると尻尾を自分で切り離します。切れた尻尾は再生しますが、元の形とは異なる「再生尾」になります。自切を防ぐため、過度なハンドリングは避け、尻尾を掴まないよう注意しましょう。ただし、種類によっては尻尾が再生しない(クレステッドゲッコーなど)ため、特に慎重な扱いが必要です。
万が一脱走した場合、ヤモリは暗く狭い場所に隠れる習性があるため、家具の裏や隙間を重点的に探しましょう。夜行性のため、夜間に活動音がする場所を探すのも有効です。
医療費のリスクと備え方
ヤモリの診療費は全額自己負担になるため、検査や治療が必要な場合には数万円単位の費用が必要になることがあります。ヤモリの医療費に備える方法として、主に「貯蓄による備え」と「ペット保険への加入」の2つの選択肢があります。
貯蓄による備えの考え方
毎月一定額を「ヤモリ専用の医療費積立」として貯蓄する方法です。消化不良や脱皮不全など、突然まとまった治療費が必要になるケースに備えつつ、比較的病気に強いというヤモリの特性も踏まえた現実的な対策といえます。
- 貯蓄による備えのポイント
-
- 目安金額:
月1,500〜3,000円程度を積立て、年間で2〜4万円を目標 - 長期視点:
10〜15年の寿命を考慮し、継続的に積立てる - メリット:
保険料不要、使わなければ貯蓄として残る - デメリット:
飼い始めてすぐの高額治療には対応できない可能性
- 目安金額:
ペット保険という選択肢
保険料を支払うことで、ヤモリの補償範囲内のケガや病気による治療費を一部または全額カバーしてくれる保険です。爬虫類対応のペット保険は限定的ですが、選択肢は存在します。
- ペット保険のポイント
-
- 補償内容:
補償範囲内の通院・入院・手術の費用を一定割合補償 - メリット:
補償開始後は飼い始めてすぐでも高額治療時の負担軽減 - デメリット:
保険料が必要、爬虫類対応保険は選択肢が限定的 - 注意点:
既往症や先天性疾患は補償対象外の場合が多い
- 補償内容:
執筆時点では、ヤモリが加入できるペット保険として「SBIプリズム少額短期保険」があります。爬虫類の保険は犬猫に比べて選択肢が少ないため、加入を検討する場合は補償内容を十分に確認することが大切です。
- 保険料と補償内容の詳細を確認したい方へ
- ヤモリの保険料検索
- どちらを選ぶべき?
-
貯蓄と保険のどちらが適しているかは、飼い主さんの経済状況やリスクに対する考え方によって異なります。
飼い始めてすぐの時期や、高額な治療費が心配な方はペット保険への加入がおすすめです。一方、計画的に貯蓄ができ、ある程度の余裕資金がある方は貯蓄による備えでも対応可能です。
また、両方を併用する方法もあります。ペット保険でカバーできない部分に備えて貯蓄もしておくことで、より安心してヤモリとの生活を楽しめます。
ヤモリが健康で長生きするための飼い方【実践ガイド】
ヤモリの健康は「温度」「湿度」「栄養」の管理で決まります。ここでは、ヤモリが健康で長生きするための実践的な飼育方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
実践ガイド 1種類別の温度・湿度管理
変温動物であるヤモリは、環境温度に体温が左右されるため、適切な温度・湿度管理が健康維持の鍵となります。種類によって適切な温湿度が異なるため、飼育する種類に合わせた管理が必要です。
地上性ヤモリ(レオパードゲッコー)の環境管理
- レオパードゲッコーの温湿度設定
-
- ホットスポット:28〜32℃(パネルヒーターで加温)
- クールスポット:24〜26℃
- 夜間温度:22〜25℃
- 湿度:40〜60%(脱皮前は60〜70%に上げる)
- 温度勾配:ケージ内に温度差を作り、自分で快適な場所を選べるようにする
パネルヒーターはケージの底面1/3〜1/2程度に設置し、サーモスタットで温度制御します。脱皮前は湿度を高めに保つため、ウェットシェルター(湿らせた床材を入れたシェルター)を用意しましょう。
樹上性ヤモリ(クレステッドゲッコー等)の環境管理
- 樹上性ヤモリの温湿度設定
-
- 日中温度:24〜28℃
- 夜間温度:20〜24℃
- 湿度:60〜80%(高湿度を好む)
- 霧吹き:毎日1〜2回、ケージ全体に霧吹きをする
- 換気:高湿度でもカビが生えないよう、適度な換気が重要
樹上性ヤモリは高湿度を好むため、毎日の霧吹きが欠かせません。ただし、湿度が高すぎるとカビや細菌が繁殖するため、適度な換気とこまめな掃除が管理のポイントです。
実践ガイド 2栄養管理と餌の与え方
適切な栄養管理は、ヤモリの健康と長寿を支える重要な要素です。種類によって食性が異なるため、それぞれに適した餌と給餌方法を理解しましょう。
レオパードゲッコーの食事管理
| 年齢 | 餌の種類 | 給餌頻度 |
|---|---|---|
| 幼体 (0〜6ヶ月) |
小型コオロギ デュビア(小) |
毎日 (食べるだけ) |
| 若体 (6ヶ月〜1年) |
中型コオロギ デュビア(中) |
2日に1回 (5〜7匹程度) |
| 成体 (1年以上) |
大型コオロギ デュビア(大) |
週2〜3回 (5〜10匹程度) |
- 栄養補給で重要なポイント
-
- ダスティング:
餌にカルシウムパウダーをまぶす(毎回) - ガットローディング:
餌となる昆虫に栄養価の高い餌を与えておく - ビタミンD3:
週1回程度、ビタミンD3入りサプリメントを使用 - 水分補給:
常に新鮮な水を用意する - 肥満防止:
尾が太すぎる場合は給餌頻度を減らす
- ダスティング:
クレステッドゲッコーの食事管理
クレステッドゲッコーは、専用のパウダーフード(水で溶いて与える)で飼育できるため、生餌が苦手な方にも適しています。
- パウダーフードの与え方
-
- パウダー1:水2の割合で混ぜる(ヨーグルト状の固さ)
- 夕方〜夜間に与え、翌朝には取り除く(腐敗防止)
- 幼体は毎日、成体は2〜3日に1回
- 時々、生餌や果物(バナナ、マンゴー等)も与えると喜ぶ
- 食べ残しは必ず捨て、容器を洗浄する
実践ガイド 3日常の健康チェックとストレス管理
ヤモリは病気を隠す習性があるため、日々の観察と適切な健康チェックが大切です。また、過度なストレスは免疫力低下の原因となるため、ストレス管理も欠かせません。
- 毎日確認すべき健康サイン
-
食欲・活動量
夜行性のため、夕方〜夜間の活動状態を観察。いつもと比べて食欲が落ちていないか、動きが鈍くなっていないかをチェックします。
-
体重測定
週1回程度、デジタルスケールで体重を測定。急激な体重減少(10%以上)は病気のサインです。レオパードゲッコーは尾の太さも健康の指標になります。
-
脱皮の状態
脱皮不全(指先や尾の先端に古い皮が残る)は循環障害や壊死の原因になります。脱皮前は湿度を高めに保ち、脱皮後は皮が完全に取れているか確認します。
-
排泄物の確認
糞の形・色・量・頻度をチェック。健康な糞は茶色〜黒色で固形、白い尿酸部分が付いています。下痢、血便、寄生虫の有無などを観察します。
ストレス管理のポイント
- ストレスを減らす飼育環境
-
- 隠れ家を複数設置し、安心できる場所を提供
- ケージは人の出入りが多い場所を避ける
- 過度なハンドリング(手に乗せること)は避ける
- 夜行性のため、夜間は静かな環境を保つ
- ケージ内のレイアウト変更は最小限にする
ヤモリは「なんとなく元気がない」「いつもと違う」という飼い主さんの直感も重要です。心配な症状があれば、早めに爬虫類専門の動物病院を受診しましょう。
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ヤモリの飼い方に関するよくあるご質問
これからヤモリを飼う方や、飼い始めたばかりの方からよくある質問をまとめました。
ヤモリは本当に長生きするのですか?何年くらい生きますか?
はい、ヤモリは適切な飼育により長寿なペットです。特に人気の高いレオパードゲッコーやクレステッドゲッコーは10〜15年生きることが一般的で、適切な飼育により20年近く生きる個体も珍しくありません。
ただし、これは適切な飼育環境(温度管理、湿度管理、栄養管理等)が整っている場合の話です。不適切な環境では寿命が大幅に短くなる可能性があります。
そのため、ヤモリを迎える際は10年以上にわたる長期的な飼育計画と、最後まで世話をするという視点を持っておくことが大切です。
初心者におすすめのヤモリの種類はどれですか?
初心者の方には以下の種類がおすすめです。
レオパードゲッコー:爬虫類飼育の入門種として人気が高く、温和で人に慣れやすい性格です。紫外線ライトが不要で、比較的飼いやすいのが特徴です。
クレステッドゲッコー:専用パウダーフードで飼育できるため、生餌が苦手な方に適しています。樹上性で高さのあるケージが必要ですが、穏やかな性格で飼いやすいです。
どちらも丈夫で飼いやすい種類ですが、適切な飼育設備(温度・湿度管理機器等)と正しい知識が必要です。
ヤモリに紫外線ライトは必要ですか?
ヤモリの種類によって異なります。
紫外線ライト必須ではない:レオパードゲッコーなど、夜行性で地中や岩陰に隠れて生活する種類は、紫外線ライトがなくても飼育可能です。ただし、近年の研究では弱い紫外線ライト(UVB 2.0〜5.0程度)の使用が健康維持に有益とする見解もあります。
紫外線ライト推奨:クレステッドゲッコーなど、樹上性で日中も活動する可能性がある種類は、弱い紫外線ライト(UVB 5.0程度)の設置が推奨されます。
いずれの場合も、適切な栄養補給(カルシウム・ビタミンD3)が健康維持には不可欠です。
ヤモリの飼育にはどのくらい費用がかかりますか?
初期費用として地上性ヤモリで2〜6万円、樹上性ヤモリで3〜8万円程度が必要です。月々の維持費は3,000〜6,500円程度(主に餌代・電気代)がかかります。
ヤモリの寿命を12年とした場合の生涯コストは、60〜120万円程度になる可能性があります。これは小型犬や猫の飼育費用に比べれば安価ですが、決して少額ではありません。
特に餌代(生餌の場合)と電気代(冬場の保温)は継続的にかかるため、長期的な経済計画を立てておくことが重要です。
ヤモリにペット保険は必要ですか?
ヤモリの医療費は全額自己負担となり、治療が必要な場合には数万円かかることがあります。また、ヤモリは長寿であるため、生涯で複数回の医療処置が必要になる可能性があります。
爬虫類対応のペット保険は犬猫に比べて選択肢が限定的ですが、執筆時点ではSBIプリズム少額短期保険などがヤモリの保険を提供しています。経済的負担軽減のため、加入を検討することをおすすめします。
ヤモリが加入できる商品の具体的な保険料や詳細は、「ヤモリの保険料ページ」をご確認ください。
ペット保険に加入しない場合でも、毎月一定額を「ヤモリ専用の医療費積立」として貯蓄しておくことが重要です。年間2〜4万円程度を医療費予算として確保しておくと安心です。
生餌が苦手ですが、ヤモリは飼えますか?
はい、生餌が苦手な方でも飼育できるヤモリがいます。
クレステッドゲッコー・ガーゴイルゲッコー:専用のパウダーフード(水で溶いて与える)で飼育できるため、生餌が一切不要です。生餌が苦手な方に最もおすすめの種類です。
レオパードゲッコー:基本的には生餌が必要ですが、人工飼料(レオパゲル等)に慣らすことができる個体もいます。また、冷凍コオロギなど、生きていない餌も選択肢になります。
生餌の管理に不安がある方は、クレステッドゲッコーやガーゴイルゲッコーを選ぶことをおすすめします。
その他のペット保険に関するご質問については、ペット保険のよくあるご質問ページもご確認ください。
よくあるご質問まとめ|ヤモリとの長い暮らしのために
ヤモリは、つぶらな瞳や独特の仕草で私たちを楽しませてくれる小さなパートナーです。特にレオパードゲッコーやクレステッドゲッコーなどの人気種は、適切な環境さえ整えれば10〜15年と長い時間を共に過ごすことができる存在です。
快適な温度・湿度の管理と、種類に合わせた餌・サプリメントによる栄養管理、そして静かでストレスの少ない環境づくりが、ヤモリの健康寿命を延ばすポイントです。また、万が一の病気やケガに備え、貯蓄やペット保険などで医療費への備えをしておくと、治療方針の選択肢も広がり、安心して飼育を続けられます。
この記事で紹介した寿命の目安や飼い方、費用感を参考に、ご自身のライフスタイルに合った種類を選び、ヤモリとの穏やかで楽しい時間を長く育んでいきましょう。
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ペットの種類・年齢などを選んでください
この記事の情報は一般的な飼育情報を基にしており、個々のヤモリの種類や個体によって適切な飼育方法は異なります。ヤモリの飼育や健康管理に関するご不明な点は、爬虫類専門店やエキゾチックアニマル診療に対応した動物病院にご相談ください。また、各種費用の目安や診療費は地域や病院によって異なります。加えて、ペット保険に関する内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。
- 執筆者
- 染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)
「安心できる金融商品選びをわかりやすくカンタンに」という当社のミッションを胸に、お客様が自分に合った商品をみつけるための情報をわかりやすく紹介します。
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