ペット保険は何歳から入るべき？
加入の年齢制限や適切なタイミング

【推奨】
子犬・子猫期（0歳）がベストタイミング

ペット保険への加入で最もおすすめされるのは、0歳の「子犬・子猫期」です。多くの保険会社では、0歳から加入可能となっており、この時期から加入しておくことで、将来的なケガや病気に備えられるだけでなく、幅広い商品を比較して選ぶことができます。

さらに、加入時点で病歴がない場合、持病による補償対象外（免責事項）のリスクを避けることができます。健康なうちに備えることが、最も効率の良い加入方法といえるでしょう。

免責事項とは？

保険会社が保険金の支払い責任を負わない事由を定めたものです。免責事項の詳細については、「ペット保険の免責事項とは？補償外になる主なケースを解説」をご確認ください。

成犬・成猫期（1〜6歳）でも加入メリットは大きい

1歳を超えても、選べる保険の種類に制限はなく補償内容の選択肢も豊富です。この時期は活動量が多く、予期せぬ事故や急な病気のリスクもあるため、いざというときの診療費負担に備える目的で加入を検討する人が多くなります。

また、このタイミングでの加入は年齢による加入制限を受ける可能性が低く、保険料と補償のバランスが取りやすい「適齢期」といえるでしょう。

0〜6歳：選択肢が豊富

若い年齢での加入は、何よりも「保険の選択肢が多い」という点が大きなメリットです。通院・入院・手術すべてをカバーするプランから、補償割合を選べるプランまで、幅広く検討できます。

また、持病がない状態で加入すれば、ほとんどの保険会社でスムーズに審査に通り、免責事項（補償対象外）が少ない状態で補償を受けられる可能性が高まります。一方で、健康状態が良好なうちは「保険料を払うのがもったいない」と感じることもあり、コスト意識とのバランスがデメリットとなる場合もあります。

7～8歳以上：必要性は高いが制約が多い

年齢が上がるにつれて、ケガや病気の発生率が高くなるため、「実際に保険が必要になる時期」ともいえます。特に高額な手術費や入院費をカバーできる保険があると、経済的な安心感は非常に大きなものとなります。

一方で、高齢ペットでは既往症や慢性疾患があるケースも多く、それにより加入審査が通らない、あるいは補償対象外になる可能性が出てきます。また、加入できたとしても「通院補償なし」など、補償に一定の制約があることがデメリットです。

そのため、必要性が高まる年齢であるからこそ、早めの加入がより有利に働くといえるでしょう。

年齢別の加入実態について

実際にペット保険へ加入しているペットの年齢は何歳が多いのでしょうか。
以下は、どうぶつ種類ごとの契約頭数の年齢構成を示した最新データです。

• 出典：『アニコム家庭どうぶつ白書2024 参考資料 アニコム損保の「どうぶつ健保」契約どうぶつの年齢構成』

年齢別の加入数の傾向分析

アニコム損保の「どうぶつ健保」契約どうぶつの年齢構成のグラフをみると、犬や猫、鳥や小動物（うさぎ、フェレット、ハムスターなど）いずれのペットにおいても、0歳（生後12ヶ月未満）の契約頭数の割合が多く、その次に1歳〜2歳と若いうちの契約頭数の割合が高いことがわかります。

実際、犬や猫ではシニア期以前の0〜7歳頃までの契約が6割を超えており、ペット保険の契約頭数はシニア期に入る前の若年層が多いことがデータから読み取れます。鳥や小動物（うさぎ、フェレット、ハムスターなど）においても、0〜2歳の契約頭数が占める割合が高く、他の種類のペットと同様に若年層の契約数が多いことがわかります。

このように実際のデータを見ると、年齢が若いペットの契約数が多いことが明らかです。これは、年齢が上がるにつれて加入のハードルが高くなるため、選べる保険商品の選択の幅が狭くなってしまうことも一因として考えられます。一方、若年期だと選べる保険商品の選択の幅も広いので、ペット保険を加入を検討するにはいいタイミングだと考えられます。

CHECK 1保険料の上昇パターンを確認

ペット保険の保険料は年齢とともに上昇しますが、その上昇パターンは保険会社によって異なります。長期加入を前提とする早期加入では、この点の確認が特に重要です。

保険料上昇パターンの種類

長期的な保険料試算例

保険料上昇パターンの種類別に長期的にみるとどのような保険料の差がでるでしょうか。トイプードルが0歳で補償割合70％のペット保険に加入した場合の試算例でイメージの参考にしてください。

• 本表は、特定の保険会社の一例をもとにした試算であり、実際の保険料や仕組みは保険会社によって異なります。また、将来の保険料は確定するものではなく、長期的な保険料を把握する例としてのイメージを掴むための参考資料としてご覧ください。

このように、一見0歳の加入時は安く見える保険料でも、長期的な保険料を確認すると加入時の保険料が高い商品の方が累計保険料は安い場合などがあります。そのため早期加入を考える際は、15年程度の長期スパンの保険料も試算して検討しましょう。

各社のプランごとの、年齢別の更新保険料の詳細は「保険料検索」ページで保険料検索後、ページ下部の「更新保険料比較」で確認できます。

ポイント

ペットの現在の年齢の保険料をみるだけではなく、更新時の保険料の上昇イメージも考慮したうえで保険の選択をするのがおすすめです。