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ペット保険の乗り換え方法とは?
注意点・ベストタイミングを解説

ペット保険の乗り換えについて試算している電卓

更新日:

ペット保険に加入している飼い主さんの中には、「保険料や補償内容を見直したい」「他のペット保険のサービスが気になる」といった理由で乗り換えを検討されている方もいるのではないでしょうか。

しかし、ペット保険の乗り換えには注意すべきポイントがあり、適切なタイミングと正しい手順で行うことが重要です。この記事では、ペット保険の乗り換えを安全かつスムーズに行うための方法と注意点について詳しく解説します。

目次

ペット保険を乗り換えたい理由とは?よくあるケース

ペット保険の乗り換えを検討する飼い主さんには、さまざまな理由があります。実際に保険を利用してみて初めて分かる不満や、ペットの成長に伴う保険料の負担増など、乗り換えを考えるきっかけとなる代表的なケースをご紹介します。

現在の補償内容やサービスを見直したい場合

ペット保険を利用していく中で、実際の補償内容やサービスに不満を感じ、見直しを検討される場合があります。よくある不満や見直しを検討する理由として以下のようなものがあげられます。

補償対象だと思っていた診療が補償対象外だった

ペット保険は保険会社によって、特定の病気やケガについて補償対象外と設定しており、その内容には違いがあります。例えば歯科治療が補償対象外になる保険や、一方で歯科治療に係わる特定の治療は補償対象としている保険など細かい違いがある場合が多いです。

このように、事前に細かい違いを比較せず「補償されるだろう」と思って加入した保険が、実際には対象外だったというケースもあります。他社では補償対象になる場合もあるため、乗り換えを検討するきっかけになります。

補償割合が不十分

保険料を抑えるために補償割合を50%補償にしていたが、50%では自己負担が重く、70%や90%など補償割合が高い商品への乗り換えを検討する飼い主さんもいます。

補償割合とは、かかった治療費に対して保険が支払ってくれる割合のことです。補償割合の意味や仕組みを改めて詳しく知りたい方は「ペット保険で補償される割合は?」をご確認ください。

支払い限度額が低い

実際に利用してみると、年間や1日あたりの支払い上限が想定より低く、高額な治療費に対応できないケースもあります。

特に手術や入院が必要な治療を受けた経験がある場合に、補償が不十分で更に手厚くしたいと感じることがあるようです。

保険金請求が複雑

手続きが面倒で時間がかかる、必要書類が多すぎる、窓口精算に対応していないなど、利便性に不満を感じる場合です。

緊急時にスムーズに保険を活用できない経験により、ネット請求や窓口精算に対応した保険は、よりスムーズな利用が可能なため、乗り換え先として選ばれることが多いです。

各社の保険金請求方法について確認したい方は「ペット保険の保険金請求方法」をご利用ください。

これらの不満や見直しを検討する理由は、実際にペット保険を利用してみて初めて気づく場合もあり、乗り換えを検討する大きなきっかけとなります。

保険料の値上がりが気になる場合

ペット保険の保険料は、年齢が上がるにつれて病気やケガのリスクが高まるため、ペットの年齢とともに上昇する傾向があります。また、保険会社によって保険料設定は異なるため、比較検討により保険料を抑えられる可能性があります。

年齢に応じた保険料の上昇は避けられませんが、その上がり方や年齢区分は保険会社ごとに異なります。例えば、1歳ごとに毎年少しずつ上がるものや、年齢の区分により数年ごとの区切りで段階的に上がるもの、高齢期以降は保険料が一定額で固定されるものなどがあります。

そのほか、保険会社の料率改定による保険料増加も、乗り換えを検討するきっかけとなります。近年、ペット医療費の高騰により保険料改定を行う保険会社もおり、保険料の値上げが実施される場合があります。家計の変化で保険料が負担に感じられるようになった場合も、乗り換えの検討理由になります。

ペット保険乗り換えの基本的な手順

ペット保険の乗り換えは、無保険期間を作らずに安全に行うことが重要です。適切な手順を踏むことで、スムーズに新しい保険に移行できます。ここでは、乗り換えを成功させるための5つのステップを解説します。

STEP1:ペット保険の情報収集

乗り換えの成功には、自分のニーズに合った保険選びが不可欠です。複数の保険会社の商品を比較検討しましょう。例えば補償開始となる待期期間の目安はどのぐらいか、求めている補償が含まれているか、など商品によって異なります。

まずは、ペット保険に加入する際のポイントを理解し、「i保険」の人気の商品ランキングや一括比較の保険料検索などを活用してください。

ペット保険選びのポイント
STEP2:健康診断の受診(必要な場合のみ)

一部のペット保険では、加入時に健康診断書の提出が必要な場合があります。また、ペットの年齢や既往歴によっては、審査のために健康診断が求められることもあります。

健康診断が必要な場合は、結果が出るまでに1〜2週間程度かかることが多いため、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。

STEP3:正確な告知と準備

ペット保険に加入するには既往歴など含め正確に告知をする必要があります。告知をするためにペットの健康状態の把握や書類の準備をしましょう。虚偽の申告があった場合、将来的に保険金が支払われないリスクがあるため、正確な申告が必要です。

ペット保険の告知についての詳細は、「ペット保険の告知義務とは?「バレない」は危険!申告の注意点」をご確認ください。

STEP4:乗り換える新しいペット保険への申込み

告知の準備ができたら、新しい保険の該当商品の申込みを行います。該当商品の「お見積り・お申込み」ボタンを選択し、保険会社公式サイトの申込みページより申込みを進めてください。

申込み後は保険会社による審査が行われます。審査期間は通常1〜2週間程度ですが、告知内容によっては追加の書類提出や獣医師の診断書が必要になる場合があります。審査内容に問題がなければ新たに乗り換えたペット保険契約成立となります。

STEP5:新しい保険の契約完了後、
現在の保険の解約手続き

新しい保険の契約が完了し、保険開始日が確定してから現在の保険の解約手続きを行います。この順序が重要で、先に現在の保険を解約してしまうと無保険期間が発生してしまいます。

解約手続きは、契約している保険会社により異なりますので、詳細は約款をご確認ください。
一般的な解約手続きとして、契約者の専用ページなどからネットで簡単解約手続きができる保険や、保険会社に連絡して書面にて解約手続きが必要な保険などがあります。年払いで保険料を支払っていた場合、未経過期間に対する保険料は、保険会社によって所定の手続き後に日割りや月割りで返金されることが一般的です。

ペット保険の乗り換えのベストタイミングはいつ?

ペット保険の乗り換えを考えていても、「今がそのタイミングなのか?」と迷う方もいるのではないでしょうか。実は、乗り換えの時期によっては不利益が生じることもあります。ここでは、乗り換えに失敗しないための最適なタイミングを4つのポイントで解説します。

年齢が若いうちの乗り換えがおすすめ

ペット保険の乗り換えは、ペットが若く健康なうちに行うと制限が少なくスムーズに進めやすいです。年齢が上がるにつれて年齢制限により新規加入できる保険が限られ、保険料も高くなる傾向があります。

多くのペット保険では、新規加入年齢に上限を設けています。犬・猫の場合、一般的には7歳〜12歳頃が新規加入の上限年齢となっており、それ以降は加入できる保険が大幅に制限されます。

病気やケガをする前のタイミング

ペット保険の乗り換えは、健康な状態で行うことが重要です。病気やケガをしてから乗り換えを検討しても、その疾患が補償対象外となったり、加入自体を断られたりする可能性があります。

特に慢性疾患や継続的な治療が必要な病気がある場合、乗り換えは非常に困難になります。そのため、定期健診で異常が見つかる前、症状が現れる前に乗り換えを検討することが推奨されます。

万が一、既往症がある場合でも、内容によって様々な条件で保険に加入できる可能性はあります。既往症がある場合のペット保険の加入については、後述する「既往症があるペットは保険の乗り換えはできる?」をご確認ください。

保険料改定前のタイミング

現在加入している保険会社から保険料改定の通知が届いた場合は、乗り換えを検討する良いタイミングです。大幅な保険料値上げが予定されている場合、他社との比較により保険料を抑えられる可能性があります。

保険料改定の通知は通常、改定の1〜3ヶ月前に送られてきます。この期間を活用して、他社の保険商品と比較検討を行いましょう。

契約更新時期を狙う

ペット保険の多くは1年契約で自動更新されるため、契約更新時期に合わせて乗り換えを行うことで、解約時の支払い済み保険料の取り扱いについての日割り計算など損する可能性を避けることができます。

契約更新時期は、一般的には初回加入月の応当日となります。例えば、4月1日に加入した場合、毎年4月1日が契約更新日となります。ペット保険の更新手続きについての詳細は、「ペット保険の更新の仕組みを解説!更新できないことはある?」ご覧ください。

安心してペット保険を乗り換えるための5つの注意点

ペット保険の乗り換えには、事前に知っておくべき重要な注意点があります。これらを理解しないまま乗り換えを行うと、思わぬトラブルや不利益を被る可能性があります。不利益がなく安心して乗り換えを行うために、以下の5つの注意点を必ず確認しましょう。

Check1無保険期間を作らないための対策をする

ペット保険の乗り換えで最も重要なのは、無保険期間を作らないことです。無保険期間中にペットが病気やケガをした場合、治療費は全額自己負担となってしまいます。

そのため、無保険期間を避けるには、新しい保険の審査が完了し開始日が確定してから、現在の保険を解約するのが安心です。理想的には、新しい保険の開始日前日を解約日に設定することで、無保険期間を1日も作らずに済みます。

ただし、保険料の重複支払いを避けるため、解約のタイミングは慎重に調整する必要があります。月の途中で保険を解約した場合、月額分の保険料の返還はないため、既存の保険と新しい保険の保険料の支払いが重複する恐れがあります。新しい保険の開始日を月初に設定することで、重複期間を最小限に抑えられる可能性が高いです。

月の途中の保険解約の取り扱いや新規加入の保険開始日は保険会社によって異なります。詳細は各社の約款をご確認ください。

さらに注意する点として、乗り換えする新しい保険の補償に待期期間が設定されている場合、無保険ではなくても待期期間中の補償が受けられない可能性がでてきます。待期期間については後述するCheck2をご確認ください。

Check2待機期間の仕組みを理解する

ペット保険には、契約開始後一定期間は保険金が支払われない「待機期間」が設定されている場合があります。この待機期間中に発症した病気やケガは補償対象外となるため、乗り換え時には特に注意が必要です。

待期期間の設定も保険会社によって異なりますが、一般的に病気に関する待期期間は30日間に設定されていることが多いです。つまり待期期間が30日に設定されている保険の場合は、契約開始から30日以内に発症した病気は補償対象外となってしまいます。さらにがんなどの重篤な疾患については、より長い待機期間を設定している保険会社もあります。ケガに関しては待機期間を設けていない保険会社が多いです。

各保険会社の待期期間についての詳細は「ペット保険の待機期間と補償開始時期」にてご確認ください。

Check3既往症の取り扱いが変わる可能性

現在の保険で補償されている疾患でも、乗り換え先の保険では既往症として扱われ、補償対象外となる可能性があります。乗り換え前に治療歴のある疾患は、基本的に既往症として扱われます。完治していても、再発の可能性がある疾患は補償対象外となる場合があります。

このように、乗り換えることによって現在は補償されている疾患が予期せず補償外にならないように事前の確認が重要となります。

Check4免責事項を確認する

乗り換え先の保険では、現在の保険とは異なる免責事項が設定されている場合があります。これらの条件を事前に確認せずに乗り換えを行うと、必要な時に保険が使えない可能性があります。

免責事項とは、保険金が支払われない条件のことです。内容は保険会社ごとに異なるため、現在の補償内容が新しい保険でも適用されるか事前に確認しましょう。

免責事項についての詳細の解説は「ペット保険の免責事項とは?補償外になる主なケースを解説」にてご確認ください。

Check5保険料や補償内容の違いを慎重に比較

乗り換えを検討する際は、保険料だけでなく補償内容も含め総合的に比較することが重要です。保険料が安くても、補償内容が大幅に劣る場合があります。例えば、通院補償がなかったり、年間支払い限度額が低かったりする場合、実際の通院や治療の際に、自己負担が増えるなど利用しづらくなる可能性があります。

ペット保険の比較項目は多岐にわたりますが、ペット保険比較サイト「i保険」では、各商品の補償割合や保険料をわかりやすく比較できる、ペット保険人気ランキングやプラン別に詳細を一括比較できる保険料検索ページがあります。対象のペットの種類に合わせてぜひご活用ください。

既往症があるペットは保険の乗り換えはできる?

既往症があるペットでも、条件によっては乗り換えが可能な場合があります。完全に諦める必要はありませんが、選択肢は限られるため、慎重な検討が必要です。

既往症ありでも加入可能性がある場合

軽微な既往症 皮膚炎や軽度の外耳炎など
完治した疾患
特定疾病不担保
特約付きで契約
既往症など特定の疾病を
補償から除外する特約を
付帯する条件付きで契約
特定部位不担保
特約付きで契約
既往症がある特定の部位を
補償から除外する特約を
付帯する条件付きで契約

既往症があっても加入可能なプランをあきらめずに探すことで、大切なペットの備えを続けることができます。

引受可能性の高い疾患例
  • 完治した外傷や骨折
  • 治療済みの皮膚疾患
  • 一時的な消化器症状
  • 軽度の歯科疾患
引受が困難な疾患例
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病
  • 悪性腫瘍
  • 心疾患

このように、既往症の種類や治療状況によって各保険会社の判断は異なるため、複数の保険会社の引き受け条件を確認し、加入できる可能性がある保険を見つけることが大切です。

部分補償(特定疾病・特定部位不担保特約)での条件付き加入とは?

既往症があるペットでも、保険会社によって、その疾患や部位を補償対象外とする条件付きで加入できる場合があります。これを「特定疾病不担保」や「特定部位不担保」などと呼びます。

  • 保険会社により名称は異なります。

特定疾病・特定部位不担保特約の仕組み

特定の疾病または特定の部位について生じた疾病について、保険金のお支払いの対象としない特約のことです。つまり特定の疾患や、該当する部位に関する疾患を補償対象外として、その他の疾患については通常通り補償を受けられます。

例えば、過去に皮膚炎の治療歴があり、特定疾病不担保特約が皮膚疾患について適用された場合、皮膚疾患全般が補償対象外となりますが、その他の病気やケガは補償されます。

部分補償を検討する際は、補償対象外となる疾患の範囲を事前に確認しましょう。関連疾患まで除外される場合もあります。詳細は保険会社の約款をご確認ください。

注意

申込み後の審査の結果、保険契約の引き受けを断られる場合もあります。また、既往症の取り扱いについては保険会社によって細かく異なります。

不明点がある場合は各保険会社に直接相談してみましょう。各社のお問合せ先は「保険会社からペット保険を選ぶ」の保険会社一覧ページより各社のお見積りボタンを押下してご確認ください。

乗り換えのペット保険を選ぶポイント

ペット保険の乗り換えを満足度の高いものにするためには、適切な選択基準を持つことが重要です。保険料の安さだけに注目せず、補償内容やサービス品質も含めて総合的に判断する必要があります。

補償内容と保険料のバランス

ペット保険選びで最も重要なのは、補償内容と保険料のバランスです。保険料の安さだけを重視すると、いざというときに十分な補償を受けられない可能性があります。

バランスの取れた選び方

まず、ペットの年齢や種類、ペットの種類に応じてかかりやすい病気などを考慮して、どのような補償が必要かを明確にします。

次に、家計における保険料負担の許容範囲を設定します。一般的には、月収の1〜3%程度が適切な保険料負担とされています。

必要な補償とペット保険へかけられる保険料を算出したうえで、希望する補償内容を満たす保険商品の中から、保険料が最も適切なものを選びましょう。

長期的な視点での検討

ペット保険は一般的に長期間継続する商品であるため、将来の保険料上昇も考慮した選択が重要です。加入時の保険料が安くても、年齢上昇に伴う保険料の上昇幅が大きい場合、長期的には保険料負担が重くなる可能性があります。

各社のプランごとの、年齢別の更新保険料の詳細は「保険料検索」ページで保険料検索後、ページ下部の「更新保険料比較」で確認できます。
ペットの生涯にわたる保険料負担を試算することをおすすめします。

また、家計においても将来のライフプランによって、保険料やペットの医療費に充てられる金額も変わってきます。ライフステージの変化に応じて必要な費用などを考え、ペットの万が一に備えた補償や保険料を継続的に準備できるように具体的にライフプランを作成するのも有効です。

まだライフプランを作成したことがない方は、ペット保険の乗り換えを検討するこの機会に、無料で何度でもFPに相談できる『ライフプラン相談』も活用されてみてください。ライフプランの作成は、家計や将来設計を見直す良い機会でもあります。

ライフプランの作成も!ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談
(i保険の生命保険比較サイト内の紹介ページへ遷移します)

まとめ:ペット保険の乗り換えは計画的に進めよう

ペット保険の乗り換えは、補償内容や保険料を見直すよい機会ですが、注意すべき点も多くあります。特に既往症や年齢制限による加入条件の違い、補償の空白期間などは見落とすと大きなリスクになるので、十分に理解した上で乗り換えを進めましょう。

ペットが若く健康なうちに乗り換えを検討することで、幅広い選択肢から選ぶことができます。病気やケガをしてからでは乗り換えが困難になるため、早めの検討が推奨されます。

まずは保険料だけでなく、補償内容、サービス内容、将来の保険料上昇なども総合的に複数社の条件を比較検討することが大切です。

ペット保険の乗り換えは様々な注意点もありますが、適切な準備と計画的な進行により、ペットにとってより良い補償を確保することができます。現在の保険に不満がある場合は、早めに乗り換えを検討することをおすすめします。

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この記事では一般的なペット保険で多いケースを紹介しています。実際の保険内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。

執筆者
染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

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