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オウムの飼い方完全ガイド!
種類別の平均寿命や飼育費用を解説

飼い主と深い絆で結ばれたオウム

更新日:

40〜80年という驚異的な平均寿命を持つオウム。その美しい羽毛と愛らしい仕草から「いつかはオウムを家族に迎えたい」と憧れる方も多いでしょう。しかし、オウムとの生活は、まさに「一生のパートナーを迎える」覚悟が必要な特別な体験です。

オウムは小型のインコや文鳥とは全く異なる飼育の難しさがあります。40〜80年という驚異的な長寿、大音量の鳴き声による防音問題、強力なくちばしによる破壊行動、そして数百万円に及ぶ生涯コストなど、正しい知識と覚悟なしに迎えることは、飼い主さんにとってもオウムにとっても不幸な結果を招きかねません。

この記事では、オウムの種類別の寿命や特徴、一生のパートナーとして迎えるために必要な覚悟と費用、具体的な飼育方法について、初心者の方にも分かりやすく解説します。オウムとの共同生活を実現するための準備として、ぜひお役立てください。

目次

オウムの平均寿命と種類別の特長
【寿命・飼いやすさを比較】

オウムの最大の特徴は、その驚異的な長寿です。オウム科全体では40〜80年の寿命を持ちますが、本記事で紹介する代表的な3種類は40〜70年程度が一般的な飼育下での寿命となります。いずれも人間の一生に匹敵する年月を生きるため、まさに「一生のパートナー」として迎える覚悟が必要です。ここでは、代表的な3種類について、その特徴と飼育のポイントを詳しく解説します。

種類 平均寿命 飼育難易度
キバタン・
コバタン
40〜70年 ★★★★★
(最上級者向け)
モモイロインコ 約40年 ★★★★☆
(上級者向け)
タイハクオウム 50〜60年 ★★★★☆
(上級者向け)

キバタン・コバタン(寿命40〜70年)

キバタンの写真

キバタン(体長約50cm、体重800〜900g)、コバタン(体長約30〜33cm、体重300〜340g)は、真っ白な体に鮮やかな黄色の冠羽を持つオウムです。非常に陽気で甘えん坊な性格から「空飛ぶ犬」とも呼ばれますが、その分、飼育の難易度も最高レベルです。

愛情深さゆえの飼育の困難さ

キバタン・コバタンは飼い主への愛情が非常に深く、常にスキンシップを求めます。しかし、その愛情の裏には強烈なエネルギーと要求があります。

最も注意すべきリスク
  • 鳴き声:100dB超の「絶叫」レベル。本格的な防音室が必要
  • 分離不安:飼い主が見えないと大声で呼び続ける
  • 破壊力:木製家具を粉々にする強力なくちばし
  • 脂粉:大量の白い粉でアレルギーのリスク
  • 価格:40〜120万円程度

初心者には非常にハードルが高い種類ですが、適切な環境と十分な愛情を注げれば、これ以上ない素晴らしいパートナーになります。

モモイロインコ(寿命約40年)

モモイロインコの写真

モモイロインコ(体長約35cm、体重300〜400g)は、その名の通り美しいピンク色の腹部とグレーの翼が特徴的なオウムです。「インコ」という名前ですが、冠羽を持つオウム科の鳥です。

美しさと適度な自立心のバランス

キバタンなどの白色オウムに比べると、モモイロインコは比較的自立心が強く、一人遊びも上手な傾向があります。人懐っこいですが、過度なベタベタを嫌う「ツンデレ」な一面もあり、適度な距離感を保ちやすいのが魅力です。

飼育のポイント
  • 肥満注意:脂肪を溜め込みやすい体質のため、低脂肪の食事管理が必須
  • 鳴き声:金属的な甲高い声を出すため、防音対策は必要
  • 脂粉:他のオウム同様、脂粉が出るため対策が必要
  • 価格:55〜90万円程度

大型オウムの中では比較的飼いやすいと言われますが、やはり約40年の寿命という長期間の責任を考慮した慎重な判断が必要です。

タイハクオウム(寿命50〜60年)

タイハクオウムの写真

タイハクオウム(体長約45cm、体重500〜600g)は、純白の羽毛と大きな傘のような冠羽が特徴です。「オウムの王様」とも呼ばれ、その知能の高さと豊かな感情表現で知られています。

究極の甘えん坊「ベタ慣れ」オウム

タイハクオウムは「犬のような鳥」と形容されるほど、飼い主に寄り添い、撫でられることを至福とします。その分、寂しがり屋で孤独に弱く、長時間の留守番は大きなストレスとなります。

飼育の覚悟
  • 時間の確保:毎日数時間の放鳥とスキンシップが必須
  • 破壊力:大型種特有の強力なくちばしへの対策
  • 鳴き声:呼び鳴きの声量は非常に大きい
  • 価格:50〜100万円程度

飼い主さんが人生を共にする心構えを持ち、愛情をかける必要がありますが、それに応えてくれる深い絆は、何物にも代えがたい体験となるでしょう。

オウムと暮らすのに必要な費用
【生涯コストを詳しく解説】

オウムの飼育費用は、その長寿と大型の体格により、小型の鳥とは桁違いの規模になります。初期費用、ランニングコスト、そして50年間の生涯コストを具体的に試算し、経済的な準備の参考にしていただけるよう解説します。

初期費用の詳細(総額20〜50万円目安)

オウムを迎える際の初期費用は、生体価格に加えて、大型で頑丈な設備投資が必要です。安価な設備では破壊されたり、安全性に問題があったりするため、長期的な視点での投資が重要です。

オウムの生体価格

種類 価格目安
キバタン・コバタン 40〜120万円
モモイロインコ 55〜90万円
タイハクオウム 50〜100万円

近年、ワシントン条約による輸入規制強化の影響で価格は上昇傾向にあります。信頼できるブリーダーや専門店からの購入するようにしましょう。

大型ケージと防音・安全設備(合計10〜25万円目安)

用品 価格目安
大型ケージ
(ステンレス製)
50,000〜150,000円
防音対策用品
(アクリルケース等)
30,000〜100,000円
空気清浄機
(脂粉対策)
20,000〜50,000円
保温器具・温湿度計 10,000〜20,000円
止まり木・おもちゃ類 10,000〜30,000円

オウムの強力なくちばしに対応するため、ステンレス製など頑丈な素材の選択が必須です。安価な製品では破壊されたり、金属中毒のリスクがあったりします。

月々の維持費用(月8,000〜15,000円目安)

大型のオウムは食事量も多く、おもちゃの消耗も激しいため、維持費も相応にかかります。

項目 月額目安
主食(ペレット・シード) 3,000〜6,000円
副食(野菜・果物・ナッツ) 1,500〜3,000円
消耗品
(おもちゃ・かじり木)
2,000〜4,000円
光熱費
(エアコン・空気清浄機)
1,500〜3,000円
合計 8,000〜16,000円

年間では約10万〜19万円の維持費がかかります。特におもちゃは破壊されるため定期的な買い替えが必要で、安全な素材のものは高額になる傾向があります。

50年間の生涯コスト試算と医療費リスク

オウムの驚異的な長寿を考慮すると、生涯にかかる費用は非常に高額になります。

50年間飼育した場合の総額試算

費用項目 金額目安
初期費用 約50〜170万円
50年間の維持費 約500〜950万円
生涯総額 約550〜1,120万円

これは健康に過ごした場合の最低ラインです。重篤な病気や手術が必要になれば、医療費だけで数十万円〜数百万円が追加でかかる可能性があります。

高額医療費のリスク
  • PBFD(オウム病)などの専門治療:年間数十万円
  • 毛引き症の行動療法:長期間にわたる治療費
  • 高齢期の慢性疾患:人間同様の生活習慣病リスク
  • 緊急手術・入院:一回で10〜50万円以上

これらの費用を考慮すると、オウムとの生活には相当な経済的余裕が必要であることがお分かりいただけるでしょう。

オウムを迎える前に知るべき3つの覚悟

オウムとの生活は素晴らしい体験ですが、同時に大きな責任とリスクを伴います。ここでは、オウムを迎える前に必ず理解しておくべき3つの重要な課題について詳しく解説します。

防音対策と近隣への配慮に対する覚悟

オウムの鳴き声は、小型の鳥とは次元が異なる大音量です。特に朝夕の呼び鳴きや興奮時の鳴き声は、近隣住民との深刻なトラブルに発展する可能性があります。

鳴き声の大きさと対策の現実

種類 音量レベル 騒音の例
キバタン・
コバタン
100〜110dB ジェット機離陸時
モモイロインコ 85〜95dB 工事現場レベル
タイハクオウム 90〜100dB 電車通過時
防音対策の現実
  • 簡易防音対策(アクリルケース):効果限定的
  • 本格防音室:50〜200万円の投資が必要
  • 集合住宅での飼育:トラブルリスクが非常に高い
  • 一戸建てでも近隣への事前説明が必要

破壊行動と安全管理に対する覚悟

オウムのくちばしは、硬いナッツを割るために進化したため強力な破壊力があります。家具、壁、電化製品など、あらゆるものが破壊対象になります。

破壊行動の実態と対策

破壊される可能性があるもの
  • 木製家具(テーブル、椅子、柱など)
  • 壁紙、クロス、石膏ボード
  • 電気コード(感電・火災のリスク)
  • 本、書類、衣類、カーテン
  • スマートフォン、リモコンなどの電子機器
安全管理のポイント
  • 放鳥時は必ず監視し、危険物を事前に除去
  • 「かじって良いもの」を常に提供してエネルギーを発散
  • 電気コードには必ずカバーを設置
  • 賃貸物件では原状回復費用が高額になるリスクも考慮

高額医療費への覚悟と備え方

オウムは長寿であるがゆえに、生涯で様々な健康問題に直面する可能性が高くなります。専門性の高い治療が必要で、医療費も高額になる傾向があります。

貯蓄とペット保険の併用プラン

オウムの長寿と高額医療費リスクを考慮すると、以下のような備えが理想的です。

推奨する備えプラン
  • 緊急予備費:常に20〜50万円を確保
  • 月額積立:医療費用として月5,000〜10,000円を積立
  • ペット保険:高額な手術・入院費用をカバー
  • 専門医の確保:鳥類専門の動物病院との関係構築

執筆時点では、オウムが加入できるペット保険は「アニコム損保」と「SBIプリズム少額短期保険」の2社が主な選択肢となります。0歳の場合、月々2,100円~3,000円台で加入でき、愛鳥の年齢や健康状態に応じて検討できます。

一般的なペット保険はペットの年齢上昇と共に保険料も高くなりますが、この2社の鳥の保険については保険料が加入時から一定なため、長寿のオウムでも将来的な保険料総額の想定がしやすい点がメリットです。

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オウムが健康で長生きするための飼い方【実践ガイド】

オウムの寿命を延ばし、健康に過ごしてもらうためには、高い知能と大きな体を満たすための特別なケアが必要です。ここでは、初心者の方でも実践できる具体的な飼育方法を、3つのポイントに分けて詳しく解説します。

実践ガイド 1高知能を満たす「環境エンリッチメント」

オウムにとって「退屈」は最大の敵です。知的好奇心を満たせない環境は、毛引き症や問題行動に直結します。

フォージング(採食行動)の重要性

野生のオウムは1日の大半を餌探しに費やします。飼育下でも「餌を探して食べる」楽しみを提供することが重要です。

フォージングの具体例
  • 隠し餌:
    紙に包んだり、容器に入れたりして探させる
  • フォージングトイ:
    回転させると餌が出てくる知育玩具
  • 吊り下げ野菜:
    ケージの天井から野菜を吊るす
  • パズルフィーダー:
    複雑な仕掛けで餌を取り出させる

破壊欲求を満たすおもちゃの提供

オウムにとって「物を壊す」ことは正常な行動です。安全な木材や紙製品を定期的に与え、思いっきり破壊させてあげましょう。

実践ガイド 2大型種に適した栄養管理と脂粉対策

大型の体と長い寿命を支えるためには、質の高い食事管理が不可欠です。

ペレット食を中心とした栄養管理

  • 主食(70%):オウム・大型インコ用の総合栄養ペレット
  • 副食(20%):緑黄色野菜、果物(適量)
  • おやつ(10%):ナッツ類、シード(ご褒美として少量)

脂粉対策と空気清浄

オウム科の鳥は大量の脂粉(白い粉)を出すため、対策が必須です。

脂粉対策の実践
  • 高性能空気清浄機をケージ近くに設置
  • 毎日の水浴びで余分な脂粉を落とす
  • こまめな掃除(掃除機+水拭き)
  • 定期的な換気で空気を入れ替える

実践ガイド 3終生飼育のための長期計画

40〜80年という長寿のオウムには、飼い主さんの人生設計を超えた「終生飼育計画」が必要です。

「もしも」の時の備え

検討すべき項目
  • 後継者の確保:家族・親族との事前相談
  • 老鳥ホーム:専門施設の情報収集
  • ペット信託:飼育費用を残す制度の活用
  • 社会化:誰にでも慣れるように育てる

オウムとの生活は「飼う」のではなく「共に生きる」ことです。その責任を最後まで果たすための準備が不可欠です。

ペット信託とは?

飼い主さんが病気、死亡などでペットの飼育が難しくなった場合に備え、信頼できる人に財産の一部を預け、その財産を使用してペットの生涯わたる飼育をしてもらう仕組みです。

オウムの飼い方に関するよくあるご質問

オウムの飼育について、初心者の方が疑問に思う質問をまとめました。

オウムは初心者でも飼えますか?

正直に申し上げると、大型オウムは初心者には非常にハードルが高い鳥です。40〜80年という長寿、防音対策、高額な飼育費用、毎日の知的刺激の提供など、相当な覚悟と準備が必要です。

どうしてもオウムを飼いたい場合は、まず小型のインコなどから飼育経験を積み、鳥類専門の獣医師や経験豊富な飼育者からアドバイスを受けることをおすすめします。

また、オウムの保護団体でボランティア活動をして実際の飼育の大変さを体験してみることも有効です。

オウムの鳴き声対策はどうすればよいですか?

大型オウムの鳴き声は100dBを超えることもあり、完全に防ぐことはできません。効果的な対策としては以下があります。

  • 本格的な防音室の設置(50〜200万円程度)
  • 一戸建てでの飼育(集合住宅では困難)
  • 十分なコミュニケーションでストレス性の鳴き声を減らす
  • 近隣への事前説明と理解を求める

朝夕の呼び鳴きは本能的な行動のため、完全に止めることはできません。

オウムの毛引き症は治りますか?

毛引き症は一度発症すると完治が非常に困難な問題行動です。原因は退屈、ストレス、栄養不足、健康問題など多岐にわたります。

治療には環境改善、栄養管理、獣医師による検査、場合によっては行動療法の専門家への相談が必要です。長期戦を覚悟し、根気強い対応が求められます。

最も重要なのは予防です。十分な知的刺激、適切な栄養、ストレスの少ない環境を提供することで、発症リスクを大幅に減らせます。

オウムの寿命が飼い主より長い場合はどうすればよいですか?

これは大型オウム飼育における最重要課題です。飼い主さんが高齢になったり、万が一亡くなったりした場合の引き取り先を事前に確保することが絶対に必要です。

  • 家族や信頼できる友人への事前相談と了承
  • オウムの保護団体やレスキュー団体との連絡
  • ペット信託制度の活用検討
  • 遺言書への明記

「誰かが引き取ってくれるだろう」という楽観的な考えは危険です。責任を持って最後まで計画することがオウムへの愛情です。

オウムはなつきますか?どの程度コミュニケーションが取れますか?

はい、非常によくなつきます。オウムは非常に知能が高く感情豊かで、飼い主さんをパートナーとして深く信頼します。

ただし、その深い絆ゆえに飼い主さんへの依存度も高く、十分なコミュニケーション時間を確保できないとストレスから問題行動を起こすことがあります。

毎日2〜4時間程度の濃密な触れ合い時間を確保できることが、オウム飼育の前提条件となります。

オウムにペット保険は必要ですか?

オウムは長寿であるため、生涯で何らかの病気にかかる可能性も高いです。特に飼い始めの時期や、高額な治療費が心配な方には、ペット保険への加入をおすすめします。

0歳の場合、月々2,100円~3,000円台で加入でき、高額な診療費をカバーできるため、経済的な安心につながります。

ただし、保険には免責事項や補償限度額があるため、内容をよく確認し、貯蓄との併用も検討すると良いでしょう。

オウムのペット保険の保険料や商品比較は、「オウムの保険料検索ページ」よりご確認ください。

その他のペット保険に関するご質問については、ペット保険のよくあるご質問ページもご確認ください。

よくあるご質問

まとめ|オウムは「飼う」のではなく「共に生きる」存在

オウムは、その驚異的な知能と長い寿命により、他のペットとは全く異なる特別な存在です。キバタンの陽気さ、モモイロインコの美しさ、タイハクオウムの甘えん坊な性格など、それぞれに魅力がありますが、共通して言えるのは「一生のパートナーとして迎える覚悟」が必要だということです。

生涯コスト約550〜1,120万円、防音対策、破壊行動への対応、毎日の知的刺激の提供など、オウム飼育には多くの困難が伴います。しかし、それらを乗り越えて築かれる絆は、他では得られない深く豊かなものです。

特に重要なのは、40〜80年という長寿への責任です。飼い主さんが先に亡くなる可能性も考慮し、終生飼育のための計画を立てることが不可欠です。オウムの健康リスクに対しては、貯蓄と保険を組み合わせた備えにより、安心して最適な医療を受けさせてあげられる環境を整えましょう。

この記事を読んで「それでもオウムと共に生きたい」と確信できた方は、ぜひ十分な準備を整えてオウムとの生活を楽しんでください。

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この記事の情報は一般的な内容を基にしており、個々のペットの状況によって対応は異なります。オウムの飼育や健康管理に関するご不明な点は、鳥類診療に対応した動物病院や専門家にご相談ください。また、各種費用の目安や診療費は販売店や動物病院、時期・地域によって異なります。加えて、ペット保険に関する内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。

執筆者
染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

「安心できる金融商品選びをわかりやすくカンタンに」という当社のミッションを胸に、お客様が自分に合った商品をみつけるための情報をわかりやすく紹介します。

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