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フクロモモンガの寿命は何年?
飼い方と自傷行為対策【初期・生涯費用を解説】

健康で長生きするフクロモモンガと飼い主の暮らし

更新日:

大きな瞳と皮膜を広げて滑空する姿が魅力的なフクロモモンガ。「空飛ぶハムスター」とも呼ばれ、飼い主さんのポケットに潜り込んでくる甘えん坊な一面から、ペットとして人気が高い動物です。ベタ慣れすると肩に乗ったり、ポーチの中で一緒に眠ったりと、他のペットにはない特別な魅力があります。

しかし、実際に飼うとなると「フクロモモンガって何年生きるの?」「夜中の鳴き声は大丈夫?」「1匹だけで飼っても大丈夫?」「生涯でいくらお金がかかるの?」といった疑問や不安も出てくるでしょう。特にフクロモモンガは社会性が高く、ストレスにより自分の体を傷つける「自傷行為」を起こすリスクがあるため、適切な飼育環境の理解が不可欠です。

この記事では、フクロモモンガの平均寿命と人気カラーの特徴、健康に長生きしてもらうための正しい飼い方、そして初期費用から生涯コスト(単独・複数飼育の比較)まで詳しく解説します。フクロモモンガとの幸せな生活を始めるためのガイドとしてお役立てください。

目次

フクロモモンガの平均寿命とカラーの種類

日本でペットとして飼育されている「モモンガ」は、オーストラリア、パプアニューギニア、インドネシア原産の「フクロモモンガ」という有袋類です。学名を「Petaurus breviceps」といい、英語では「Sugar Glider(シュガーグライダー)」と呼ばれます。遺伝的な毛色バリエーションがあり、適切な飼育により10年以上を共に過ごすことができます。

フクロモモンガの平均寿命の概要

飼育下におけるフクロモモンガの平均寿命は約7年~12年といわれています。適切な飼育環境と健康管理により、15年近く生きる個体も報告されています。これはハムスター(2~3年)より大幅に長く、小動物の中ではかなりの長寿です。

野生下では天敵や環境要因により5~7年程度とされていますが、飼育下では安全で安定した環境により寿命が延びやすくなります。ただし、ストレスによる自傷行為や栄養バランスの乱れ、低体温症などにより、本来の寿命を全うできないケースもあるため、正しい知識と継続的なケアが大切です。

フクロモモンガの寿命の特徴
  • オーストラリア原産の温暖な気候に適応した体質
  • 夜行性で日中は休息し、エネルギー消費が効率的
  • 飼育下では天敵がおらず安全な環境
  • 社会性が非常に高く、仲間との絆が健康維持に重要
  • 適切なストレス管理により病気リスクが低減
野生のモモンガとの違い

日本の森に生息する「ニホンモモンガ」や「ムササビ」は野生動物で、原則として捕獲・飼育が禁止されています。ペットショップで販売されているのは、ほぼ100%が輸入または国内繁殖された「フクロモモンガ」です。この記事では、ペットとして飼育可能な「フクロモモンガ」について解説します。

寿命を左右する重要な要因

フクロモモンガの寿命は、遺伝的要素だけでなく飼い主さんの日々の飼育管理によって大きく左右されます。特にストレス管理と栄養バランスが長寿の鍵となります。

寿命に影響する主な要因

寿命を縮める要因
  • ストレスによる自傷行為
  • 単独飼育による孤独感と寂しさ
  • カルシウム・リン比の乱れによる代謝性骨疾患
  • 低温環境による低体温症
  • 肥満や栄養不足
  • 病気の早期発見・治療の遅れ
長寿につながる要因
  • 複数飼育または十分なスキンシップによるストレス軽減
  • カルシウム・リン比を考慮したバランス食
  • 年間を通じて安定した温度管理(22~28℃)
  • 高さのあるケージでの滑空運動
  • 定期的な健康チェックと体重測定
  • 異変時の早期受診と適切な治療
長寿フクロモモンガの共通点

10年以上生きる長寿フクロモモンガの飼育事例から、共通して見られる特徴があります。

  • 複数飼育または毎日2時間以上の濃密なスキンシップ
  • 専用フードと昆虫・果物のバランス食
  • 高さのあるケージでの十分な運動
  • ポーチ飼育による安心感の提供
  • 定期的な健康観察と体重チェック
  • 異変時の迅速な受診と適切な治療

フクロモモンガは社会性が極めて高い動物のため、ストレス管理が長寿の最重要ポイントです。特に自傷行為は命に関わる深刻な問題のため、予防が不可欠です。

人気カラーバリエーションと価格の違い

フクロモモンガには遺伝的な毛色のバリエーションがあります。基本的な性格や寿命に大きな違いはありませんが、希少性によって生体価格が大きく異なります。ここでは代表的なカラーを紹介します。

  • 生体の価格は血統や販売時期、地域によって大きく変動します。記載の金額は参考値としてご覧ください。

ノーマル(クラシック)

ノーマルカラーのフクロモモンガ(背中に黒い縦線が特徴的な野生色)

最もポピュラーな野生色で、背中に黒い縦線(ストライプ)があり、グレーと白のコントラストが美しいカラーです。目は黒色で、耳の縁がピンク色をしています。価格も比較的手頃で、初心者の方にもおすすめです。

ノーマルの特徴
  • 最もポピュラーで入手しやすい
  • 価格が比較的手頃(1万~3万円)
  • 背中に黒い縦線(ストライプ)が特徴
  • 野生色で丈夫な個体が多い
  • 初心者におすすめのカラー

リューシスティック(白色)

リューシスティックのフクロモモンガ(真っ白な毛色で黒い目が特徴)

全身が真っ白な毛色で、目は黒色です。アルビノと混同されがちですが、リューシスティックは目に色素があるため黒い目をしています。非常に希少で美しいカラーとして人気があります。

リューシスティックの特徴
  • 全身が真っ白な美しい毛色
  • 目は黒色(アルビノとの違い)
  • 非常に希少で価格が高額(4万~8万円程度)
  • 人気が高く入手困難な場合もある
  • 健康面ではノーマルと変わらない

モザイク(まだら模様)

モザイクのフクロモモンガ(白とグレーのまだら模様が個性的)

白とグレーのまだら模様が特徴的なカラーです。模様の入り方は個体によって異なり、世界に一つだけの模様を楽しめます。希少性が高く、コレクター人気も高いカラーです。

モザイクの特徴
  • 白とグレーのまだら模様
  • 個体ごとに異なる唯一無二の模様
  • 希少性が高く価格も高め(3万~8万円程度)
  • コレクター人気が高い
  • 模様の美しさで価格が変動

ホワイトフェイス

ホワイトフェイスのフクロモモンガ(顔が白く目の周りの黒い縁取りがない)

体色はノーマルと似ていますが、顔が白く、耳の下にある黒いバー(模様)がないのが特徴です。顔が明るく見えるため、柔和で可愛らしい印象を与えます。

ホワイトフェイスの特徴
  • 顔が白く、明るい印象
  • 耳の下の黒い模様がない
  • 価格は中程度(4万~8万円程度)
  • 人気の高いカラーの一つ
  • ノーマルと同様に丈夫
カラー選びのポイント
カラーによる性格の違いはほとんどありません。フクロモモンガは基本的に「社会性が高く、仲間や飼い主と強い絆を築く」動物ですが、個体差が非常に大きいです。お迎えする際は、カラーだけでなくショップでの行動や反応をよく観察することが重要です。初心者の方は、価格が手頃で入手しやすいノーマルから始めることをおすすめします。

フクロモモンガ飼育にかかる費用と経済計画

フクロモモンガは小動物の中では長寿で、専用フードや温度管理設備、医療費など、継続的なコストが必要です。また、社会性が高いため複数飼育を検討する場合はその分のコストも考慮が必要です。現実的な費用を詳しく試算します。

お迎え時の初期費用(生体・グッズ)

フクロモモンガは滑空するため、高さのあるケージが必須です。また、温度変化に敏感なため、保温器具や温度制御装置も欠かせません。

項目 価格目安
生体価格
(カラーにより変動)
10,000〜150,000円
飼育ケージ
(高さ80cm以上推奨)
15,000〜35,000円
保温器具
(暖突・パネルヒーター等)
5,000〜10,000円
サーモスタット
(温度制御装置)
3,000〜8,000円
ポーチ・巣箱 3,000〜6,000円
止まり木・ロープ等
(レイアウト用品)
5,000〜10,000円
給水ボトル・食器 2,000〜4,000円
温湿度計・フード・
サプリメント初回分
3,000〜5,000円
初期費用合計(1匹) 約4.6〜22.8万円
複数飼育の場合
(2匹目以降追加分)
+約1.6〜15.3万円
  • リューシスティックやモザイクなど希少カラーは生体価格が非常に高額になります。複数飼育の場合、ケージは共有できますが、ポーチは個別に用意することが推奨されます。

月々の維持費と電気代

フクロモモンガは専用フードに加え、昆虫や果物も必要なため、食費がやや高めです。また、夜行性で夜間に活動するため、保温の電気代も継続的にかかります。

項目 月額目安
(1匹あたり)
専用フード代 2,000〜4,000円
昆虫・果物代 2,000〜4,000円
サプリメント
(カルシウム等)
500〜1,000円
消耗品
(ポーチ交換・掃除用品)
1,500〜3,000円
電気代
(ヒーター・照明)
2,000〜6,000円
月額維持費 合計
(1匹)
8,000〜18,000円
2匹飼育の場合 約1.4〜3万円
  • 電気代は季節や住環境により変動します。複数飼育の場合、1匹あたりの費用は若干抑えられますが、全体のコストは増加します。

生涯コストと医療費への備え

フクロモモンガの平均寿命を10年として、初期費用と月々の維持費、さらに医療費や設備買い替え費用を合算して生涯コストを試算します。複数飼育を検討している方のために、2匹飼育の場合も併せて算出します。

生涯コストの試算モデル(10年飼育)

項目 1匹飼育 2匹飼育
初期費用 約10万円 約15万円
維持費(10年分)
(月平均計算)
約130万円 約220万円
設備買い替え
(ケージ・ヒーター等)
約50,000円 約60,000円
医療費
(健診・病気治療)
10〜30万円 18〜50万円
生涯コスト合計 約155〜
185万円
約253〜
335万円

このように、フクロモモンガの生涯飼育費用は1匹で約155~185万円、2匹で約253~335万円程度が目安となります。小動物の中では長寿で、専用フードや昆虫代がかかるため、飼育コストは高めであることを理解しておく必要があります。

特に医療費は全額自己負担となるため、自傷行為による傷の治療や代謝性骨疾患など、突然まとまった治療費が必要になるケースに備えておくことが大切です。フクロモモンガが加入できるペット保険は「SBIプリズム少額短期保険」など限られていますが、万が一の高額医療費に備える手段として検討する価値があります。

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フクロモモンガが健康で長生きするための飼い方【実践ガイド】

フクロモモンガの健康は「ストレス管理」「栄養バランス」「温度管理」の3つの柱で支えられます。特に自傷行為の予防と適切な栄養管理が長寿の秘訣です。

実践ガイド 1温度・湿度管理と快適な環境づくり

フクロモモンガはオーストラリア原産のため、比較的温暖な気候を好みます。低温に弱く、特に20℃を下回ると低体温症のリスクが高まります。

フクロモモンガの適正環境
  • 適正温度:
    22〜28℃(理想は24~27℃、20℃以下は危険)
  • 適正湿度:
    40〜60%(乾燥しすぎも高湿度もNG)
  • 冬の対策:
    ペット用ヒーター(暖突など)で24時間保温
  • 夏の対策:
    エアコンで室温管理、直射日光を避ける

ケージ内には必ず温湿度計を設置し、毎日チェックする習慣をつけましょう。特に冬場の夜間や停電時に備え、複数の保温器具を組み合わせることが重要です。

快適なケージ環境のポイント

理想的なケージ環境
  • ケージサイズ:
    高さ80cm以上×幅60cm以上(滑空に必要)
  • 止まり木:
    複数設置し、高低差をつける
  • ポーチ:
    安心できる寝床として必須
  • ロープ・ハンモック:
    遊び場として設置
  • 定期的な掃除:
    毎日の糞取り、週1回のケージ丸洗い

実践ガイド 2食事管理とカルシウム・リン比のバランス

フクロモモンガは雑食性で、野生では樹液、花の蜜、昆虫、果物などを食べています。飼育下では専用フードを基本とし、昆虫や果物をバランスよく与えます。特に重要なのが「カルシウム・リン比」で、理想は2:1です。

基本の食事メニュー
  • 主食:
    フクロモモンガ専用フード(カルシウム・リン比が調整済み)
  • タンパク質源:
    ミルワーム、コオロギなどの昆虫(週2~3回)
  • 果物・野菜:
    リンゴ、バナナ、サツマイモ等(少量)
  • サプリメント:
    カルシウムパウダーを食事にふりかける
  • 水:
    給水ボトルで常に新鮮な水を用意

代謝性骨疾患(MBD)の予防

カルシウム不足やカルシウム・リン比の乱れにより、骨がもろくなる「代謝性骨疾患(MBD)」を発症することがあります。後ろ足の麻痺、骨折しやすくなるなどの症状が現れ、重症化すると命に関わります。

MBD予防のポイント
  • カルシウム・リン比2:1を意識した食事
  • カルシウムパウダーの定期的な添加
  • リンの多い食材(ヒマワリの種等)を控える
  • 紫外線ライトの設置(ビタミンD合成促進)
  • 後ろ足の動きに異常がないか定期観察

実践ガイド 3自傷行為の予防と社会性への配慮

フクロモモンガの飼育で最も注意すべきなのが「自傷行為」または「自咬症」です。ストレスにより自分の体(特に生殖器や尾)を噛んで傷つける行動で、放置すると重篤な感染症や死に至ることもあります。

自傷行為の主な原因と対策

自傷行為を引き起こす要因

孤独・寂しさ

単独飼育で飼い主さんとのスキンシップが不足している場合、強い孤独感から自傷行為に至ることがあります。

環境の変化

引っ越し、ケージの移動、新しいペットの追加など、環境変化がストレスとなります。

騒音・振動

工事の音、大きな物音、頻繁な来客などが継続的なストレスになります。

発情期のストレス

繁殖相手がいない状態での発情期に、性的欲求不満から自傷行為を起こすことがあります。

単独飼育 vs 複数飼育の比較

フクロモモンガは本来群れで暮らす社会性の高い動物です。単独飼育と複数飼育、それぞれにメリット・デメリットがあるため、ライフスタイルと経済状況を踏まえて検討しましょう。

比較項目 単独飼育
(1匹)
複数飼育
(2匹以上)
メリット
  • 飼育費用を大幅に抑えられる
  • 個体の健康管理がしやすい
  • 飼い主によく懐く
  • 本来の社会性が満たされる
  • 自傷行為のリスクが大幅に軽減
  • 留守番時のストレスが軽減
デメリット
  • 自傷行為のリスクが高い
  • 毎日2時間以上のスキンシップが必須
  • 飼育費用が約2倍に増加
  • 相性が合わない場合の喧嘩リスク
  • 繁殖を望まない場合は同性での飼育が必要
重要な
ポイント
ポーチに入れて
一緒に過ごす時間を
毎日確保する
(ポーチ飼育)
繁殖を望まない場合は同性同士で飼育
(メス同士が比較的安全)
生涯コスト
目安
約155
〜185万円
約253
〜335万円

フクロモモンガの場合、自傷行為のリスクを考慮すると、複数飼育または毎日2時間以上の濃密なスキンシップをとることが推奨されます。初心者の方は、まず1匹から始めて飼育に慣れ、ストレス状況を観察しながら2匹目を検討する方法もあります。

「蚊帳んぽ(かやんぽ)」のすすめ

フクロモモンガは素早く、高所に登るため、部屋に放すとカーテンレールの上などに登って降りてこなくなったり、隙間に入り込んだりするリスクがあります。そこでおすすめなのが、人間が入れるサイズの「蚊帳(かや/キャンプ用メッシュテント等)」の中での散歩、通称「蚊帳んぽ(かやんぽ)」です。

蚊帳んぽのメリット
  • 脱走や事故のリスクがない
  • 飼い主の体を登ったり滑空したりして遊べる
  • 排泄されても掃除が簡単
  • 密室空間でコミュニケーションがとりやすい

フクロモモンガを飼う前に知っておくべき注意点とリスク

愛らしい姿の裏側にある、飼育の難しさやリスクについても事前に把握しておきましょう。「こんなはずじゃなかった」とならないよう、デメリットも含めて理解しておきましょう。

夜行性による大きな鳴き声

フクロモモンガは完全な夜行性で、夜間に大きな声で鳴きます。「シューシュー」「カチカチ」という威嚇音から、「ワンワン」という犬のような鳴き声まで、様々な声を出します。特に寂しい時や発情期には、夜中に鳴き続けることがあり、集合住宅では騒音トラブルになる可能性があります。

騒音対策
  • 寝室とは別の部屋にケージを設置
  • 防音マットをケージの下に敷く
  • 複数飼育で寂しさを軽減
  • 十分なスキンシップでストレス軽減
  • 事前に近隣への説明と理解を得る

強い体臭とマーキング行為

フクロモモンガは縄張り意識が強く、特にオスは額の臭腺から強い匂いを出します。また、尿でマーキングする習性があり、蚊帳んぽ中に飼い主の服や家具に尿をかけることがあります。この匂いは個体差がありますが、気になる方には大きなストレスとなる可能性があります。

匂い対策
  • こまめなケージ掃除(毎日の糞取り、週1回の丸洗い)
  • ポーチの定期的な洗濯
  • 去勢手術で匂いを軽減(獣医と要相談)
  • 蚊帳んぽ用の服を用意
  • 空気清浄機の設置

病気の早期発見の困難さと医療費への備え方

フクロモモンガは体調不良を隠す習性があり、気づいた時には既に症状が進行していることも多いです。特に自傷行為や代謝性骨疾患は、早期発見が難しく治療が長期化しやすい疾患です。エキゾチックアニマル専門の動物病院での診療が必要となるため、1回の受診で数万円規模の医療費が発生するケースも珍しくありません。

こうした予期せぬ高額医療費に備える方法として、「貯蓄による備え」と「ペット保険への加入」の2つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご家庭の状況に合った備え方を検討しましょう。

貯蓄による備えの考え方

毎月一定額を「フクロモモンガ専用の医療費積立」として貯蓄する方法です。自傷行為の緊急治療や代謝性骨疾患の長期治療など、突然まとまった治療費が必要になるケースに備えた現実的な対策といえます。

貯蓄による備えのポイント
  • 目安金額:
    月3,000円程度を積立て、年間で3.6万円を目標
  • 長期視点:
    フクロモモンガの平均寿命(7〜12年程度)を考慮し、継続的に積立てる
  • メリット:
    保険料不要、使わなければ貯蓄として残る
  • デメリット:
    飼い始めてすぐの高額治療には対応できない可能性

ペット保険という選択肢

保険料を支払うことで、フクロモモンガの補償範囲内のケガや病気による治療費を一部または全額カバーしてくれる保険です。小動物対応のペット保険は限定的ですが、選択肢は存在します。

ペット保険のポイント
  • 補償内容:
    補償範囲内の通院・入院・手術の費用を一定割合補償
  • メリット:
    補償開始後は飼い始めてすぐでも、高額治療時の負担を軽減できる
  • デメリット:
    保険料が必要であり、小動物対応保険は選択肢が限定的
  • 注意点:
    既往症や先天性疾患は補償対象外の場合が多い

執筆時点では、フクロモモンガが加入できるペット保険として「SBIプリズム少額短期保険」があります。小動物の保険は犬猫に比べて選択肢が少ないため、加入を検討する場合は補償内容を十分に確認することが大切です。

保険料と補償内容の詳細を確認したい方へ
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どちらを選ぶべき?

貯蓄と保険のどちらが適しているかは、飼い主さんの経済状況やリスクに対する考え方によって異なります。

飼い始めてすぐの時期や、高額な治療費が心配な方はペット保険への加入がおすすめです。一方、計画的に貯蓄ができ、ある程度の余裕資金がある方は貯蓄による備えでも対応可能です。

また、両方を併用する方法もあります。ペット保険でカバーできない部分に備えて貯蓄もしておくことで、より安心してフクロモモンガとの生活を楽しめます。

フクロモモンガの飼い方に関するよくあるご質問

フクロモモンガを飼う方が疑問に思うよくある質問をまとめました。

フクロモモンガは何年くらい生きますか?

飼育下のフクロモモンガの平均寿命は7年~12年程度といわれています。適切な飼育環境により15年近く生きる個体も報告されています。

ただし、これは適切なストレス管理と栄養管理が整っている場合の話です。自傷行為や代謝性骨疾患は寿命を大きく縮める要因となります。

そのため、フクロモモンガを迎える際は12年以上にわたる長期的な飼育計画と、寂しさからストレスがかからないように複数飼育または毎日2時間以上のスキンシップを継続できるかを真剣に検討する必要があります。

フクロモモンガは臭いますか?

はい、特にオスは額の臭腺から強い匂いを出します。また、縄張り意識が強く尿でマーキングする習性があるため、独特の匂いがあります。

こまめなケージ掃除とポーチの洗濯で匂いを軽減できますが、完全に無臭にすることは困難です。去勢手術で匂いが軽減される場合もあるため、獣医師に相談してみましょう。

フクロモモンガは1匹だけで飼っても大丈夫ですか?

フクロモモンガは非常に社会性が高い動物で、野生では群れで暮らしています。単独飼育も可能ですが、飼い主さんが毎日2時間以上の濃密なスキンシップを提供する必要があります。

十分なスキンシップが取れない場合、孤独から自傷行為を起こすリスクが非常に高くなります。仕事などで長時間不在にする場合は、複数飼育を推奨します。

ただし、複数飼育の場合は相性が重要で、繁殖を望まない場合は同性同士(メス同士が推奨)で飼育しましょう。

フクロモモンガの鳴き声はうるさいですか?

はい、フクロモモンガは小動物の中でも鳴き声が大きく、特に夜間に「ワンワン」という犬のような大音量で鳴くことがあります。寂しい時や発情期には、夜中に鳴き続けることもあります。

集合住宅では騒音トラブルになる可能性があるため、防音対策や複数飼育によるストレス軽減、事前の近隣への説明が必要です。鳴き声に敏感な方や、静かな環境を重視する方には向いていない可能性があります。

フクロモモンガにペット保険は必要ですか?

フクロモモンガはエキゾチックアニマル専門の診療が必要になることが多く、1回の受診で数万円規模の診療費がかかるケースもあります。特に自傷行為による傷の治療や代謝性骨疾患は、治療が長期化しやすく医療費が累積する傾向があります。

ペット保険に加入しておくことで、こうした予期せぬ医療費の家計へのダメージを軽減し、治療の選択肢を広げやすくなります。

モモンガが加入できる商品の具体的な保険料や詳細は、「モモンガの保険料ページ」をご確認ください。

ペット保険を利用しない場合でも、毎月一定額を「モモンガ専用の医療費積立」として準備しておくと安心です。年間3~5万円程度を医療費予算として確保しておくことをおすすめします。

その他のペット保険に関するご質問については、ペット保険のよくあるご質問ページもご確認ください。

よくあるご質問

まとめ|フクロモモンガの寿命や飼い方を理解して癒しの生活を

フクロモモンガは、大きな瞳と滑空する姿が魅力的で、飼い主さんと深い絆を築ける素晴らしいペットです。平均寿命は7年~12年程度ですが、適切なストレス管理と栄養ケアにより、15年近く一緒に過ごせる可能性もあります。

飼育を始める前に、初期費用だけでなく、毎月の専用フード代や将来の医療費といった「生涯コスト」についても、しっかりと計画を立てておくことが大切です。特にフクロモモンガは社会性が高く、孤独によるストレスから自傷行為を起こすリスクがあるため、複数飼育または飼い主さんとの濃密なスキンシップが重要であることを理解しておく必要があります。

ポーチの中で安心して眠る姿、肩に乗ってきて甘える姿、滑空して飛んでくる姿など、フクロモモンガとの生活は愛くるしい姿に癒やされる日々となることでしょう。ぜひ正しい知識と万が一の医療費に備えたペット保険など十分な準備を行い、フクロモモンガとの癒しの生活を始めてみてください。

ペット保険人気ランキング

この記事の情報は一般的な飼育情報を基にしており、個々のフクロモモンガの性格や体質によって適切な飼育方法は異なります。具体的な飼育や健康管理に関するご不明な点は、エキゾチックアニマル診療に対応した動物病院や専門店にご相談ください。また、各種費用の目安は地域や環境によって異なります。加えて、ペット保険に関する内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。

執筆者
染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

「安心できる金融商品選びをわかりやすくカンタンに」という当社のミッションを胸に、お客様が自分に合った商品をみつけるための情報をわかりやすく紹介します。

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