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猫の病気・ケガの治療費はいくら?
通院・手術の費用目安をデータで解説

動物病院で診察を受ける猫と飼い主

更新日:

猫の通院や手術は、1回あたり数千円で済むケースもあれば、数十万円単位になることもあり、「実際いくらかかるのか」が分からないことが不安につながります。そこで本記事では、猫の通院・手術で保険金請求が多い傷病と、その参考診療費(治療費の目安)を、データに基づいて整理しました。

結論として、通院では下痢や腎臓病、心臓病などが目立ち、手術では腫瘍や歯周病、異物誤飲、尿石症、骨折など「まとまった費用」が発生しやすい傾向があります。実際の診療明細例も詳しく紹介していますので、愛猫の万が一に備える際の参考としてご活用ください。

データについての注記

本記事の数値は、2024年1月〜12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出された参考診療費です。診療内容・診療費は、症状の重さ、検査の有無、地域や動物病院の方針等により変動します。また、一般的な平均・水準を示すものではありません。あくまで「費用感をつかむための目安」としてご活用ください。

目次

猫のケガや病気の治療費はどのくらいかかる?

同じ傷病でも、動物病院や症状の程度によって治療費は大きく変わります。後述の「通院TOP3」「手術TOP5」のデータを見る前に、この章では、治療費の基本的な考え方を整理しておきましょう。

治療費が増える主な要因(検査・麻酔・入院・処置・薬)

猫の診療費は、大きく分けると次のような項目の積み上げで決まります。各項目の内容を理解しておくことで、診療明細を見たときに「なぜこの金額になったのか」が分かりやすくなります。

診療費を構成する主な項目
  • 診察料…………
    問診や視診・触診などの基本診察
  • 検査費…………
    血液検査、レントゲン、エコー、尿検査、病理検査など
  • 麻酔費…………
    全身麻酔・局所麻酔など手術や一部検査に必要
  • 処置・手術費
    点滴、縫合、歯石除去、腫瘍摘出、結石摘出など
  • 入院費…………
    入院管理、ケージ使用、看護など(1日あたりで計算されることが多い)
  • 薬剤費…………
    内服薬、外用薬、注射薬など
  • その他…………
    再診料、療法食、エリザベスカラーなど

金額が大きくふくらみやすいのは「検査+麻酔+手術+入院」がセットになるケースです。後半の診療明細例でも、腫瘍や骨折、異物誤飲の治療費が高くなっている理由として、これら4項目が重なっていることが分かります。

「通院」と「手術」では費用のかかり方が違う

猫のケガや病気の治療費を考える際には、「通院治療」と「手術治療」では費用の発生の仕方が大きく異なる点を理解しておくことが重要です。

通院治療のイメージ
  • 1回あたりは数千円〜3万円程度のことが多い
  • 下痢・腎臓病・心臓病などが代表例
  • 慢性疾患では生涯にわたる通院で累積額が大きくなる
手術治療のイメージ
  • 1回の治療で数万円〜30万円超になることも
  • 腫瘍摘出、歯周病治療、異物誤飲、尿石症など
  • 麻酔・検査・入院・術後通院がセットになりやすい
ポイント

どちらが「高い」「安い」というより、通院は「継続回数」・手術は「1回あたりの金額」がポイントと考えると、ペット保険選びや家計の準備がしやすくなります。

例えば、慢性腎臓病で週に1回通院を3ヶ月続けると、1回12,000円×12回=144,000円となり、手術1回分に近い金額になることもあります。一方、骨折のような手術は1回で30万円を超えることもあるため、備え方が異なります。

通院の保険金請求が多い傷病のランキング(猫)と参考診療費

まずは、「通院」で保険金請求が多い傷病TOP3と、その1回あたりの参考診療費(目安)を一覧で確認します。猫の場合、高齢になると腎臓病や心臓病などの慢性疾患が増え、定期的な通院が必要になるケースが多く見られます。

  • 実際の診療費は、症状の重さ、検査の有無、動物病院・地域ごとの料金設定などにより大きく変動します。
  • 「必ずこの金額がかかる/この金額で済む」という意味ではなく、「このくらいかかるケースもある」という目安としてご覧ください。
  • 猫がかかりやすい病気の「頻度」については、「猫の寿命は何年?健康に長生きするコツとかかりやすい病気を徹底解説」でアニコム損保のデータを基に解説しています。本記事では主に「費用の目安」にフォーカスしています。

通院の保険金請求が多い傷病のランキング(猫)

順位 傷病名 診療例 参考
診療費
1位 下痢 便の検査をして
お薬を処方された例
6,400円
2位 腎臓病 腎臓の検査をして
お薬と点滴で治療した例
12,000円
3位 心臓病 心臓の検査をして
お薬を処方された例
27,500円
  • 出典:アイペット損保提供データ(2024年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出|アイペット損保調べ)

1回あたりの金額だけを見ると、下痢は比較的少額ですが、腎臓病や心臓病は慢性疾患で長期通院が必要になりやすく、累積額が大きくなる点には注意が必要です。特に高齢猫に多い腎臓病や心臓病は、定期的な通院と投薬が生涯にわたって続くこともあります。

1位:下痢(診療例:便検査+薬)/参考診療費:6,400円

フード変更・誤食・ストレスなどで起きやすい症状で、軽症でも受診が多い傾向があります。猫の下痢は比較的よく見られる症状ですが、原因が多岐にわたるため、適切な診断と治療が必要です。

1回あたりの参考診療費は約6,400円と負担は重くないように感じますが、子猫やシニア猫では脱水が進みやすく、点滴が必要になると費用が上がることもあります。また、寄生虫や感染症が原因の場合は、追加の検査や治療が必要になることもあります。

自己判断で様子見しすぎないための基準
  • 水のような下痢が続く(半日〜1日以上)
  • 血便が出ている
  • 嘔吐も同時に見られる
  • ぐったりしている・食欲がない・元気がない
  • 子猫やシニア猫の場合は特に注意

これらの危険サインがある場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

2位:腎臓病(診療例:腎臓検査+薬+点滴)/参考診療費:12,000円

猫の慢性腎臓病は非常に多い疾患で、特に7歳以上の高齢猫に多く見られます。腎臓の機能が徐々に低下していく病気で、一度失われた腎機能は元に戻らないため、早期発見と継続的な治療が必要となります。

1回あたりの参考診療費は約12,000円ですが、週に1回の通院が長期間必要になることが多い点に注意が必要です。定期的な血液検査や点滴治療が必要になるため、年間で数十万円の負担になることも珍しくありません。

慢性腎臓病の費用負担が大きくなる理由
  • 長期通院
    週に1回〜月に数回の定期的な通院が必要
  • 点滴治療
    脱水を防ぐための皮下点滴や静脈点滴が必要
  • 定期的な検査
    腎臓の状態を確認するための血液検査が定期的に必要
  • 継続的な投薬
    症状を緩和するための薬を毎日服用

3位:心臓病(診療例:心臓検査+薬)/参考診療費:27,500円

猫の心臓病(心筋症など)も高齢猫に多い疾患で、呼吸が早い、咳をする、疲れやすいなどの症状が見られます。心臓病も腎臓病と同様、完治が難しい慢性疾患です。

1回あたりの参考診療費は約27,500円と通院の中では高額で、定期的な受診と毎日の投薬が必要になる点が特徴です。心臓の状態を確認するためのエコー検査やレントゲン検査が定期的に必要になるため、1回あたりの費用が高くなります。

心臓病の早期発見のポイント
  • 呼吸が早い、口を開けて呼吸している
  • 運動を嫌がる、すぐに疲れる
  • 咳をする(猫では珍しい症状)
  • 食欲不振、体重減少
  • 7歳以上の猫は定期的な健康診断を

手術の保険金請求が多い傷病のランキング(猫)と参考診療費

次に、高額化しやすい理由(麻酔・検査・入院)に触れながら、手術で保険金請求が多い傷病TOP5を見ていきます。手術治療は1回あたりの費用が高額になりやすく、飼い主さんにとって大きな経済的負担となることがあります。

手術の保険金請求が多い傷病のランキング(猫)

順位 傷病名 診療例 参考
診療費
1位 腫瘍 皮膚腫瘍を
手術で取った例
90,400円
2位 歯周病 全身麻酔をして
歯石除去と抜歯をした例
97,300円
3位 異物誤飲 異物を開腹手術で
取り出した例
220,800円
4位 尿石症 膀胱の結石を
手術で取り出した例
127,800円
5位 骨折 折れた骨を
手術でつなげた例
308,700円
  • 出典:アイペット損保提供データ(2024年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出|アイペット損保調べ)
  • 「高額になりやすい順」ではなく「請求が多い順」であることにご注意ください。

1位:腫瘍(皮膚腫瘍の摘出)/参考診療費:90,400円

検査(病理)・麻酔・手術・入院が費用を押し上げる代表例です。腫瘍は高齢猫に多く見られ、皮膚にできたしこりや腫れ物として発見されることが多くあります。良性・悪性を問わず、摘出手術が推奨されるケースが多いです。

参考診療費は約90,400円で、特に費用を押し上げる要因は、病理検査(摘出した腫瘍が良性か悪性かを調べる検査)+全身麻酔+手術+入院の組み合わせです。

腫瘍治療で費用が高額になる理由
  • 病理検査
    腫瘍の良性・悪性を判定するための専門検査(12,000円程度)
  • 全身麻酔
    手術には必須で、安全管理のための費用(18,000円程度)
  • 手術費
    腫瘍の大きさや場所により変動(35,000円程度)
  • 術後管理
    入院・点滴・処置・薬などの費用

2位:歯周病(全身麻酔+歯石除去+抜歯)/参考診療費:97,300円

日常ケア不足が将来の高額治療につながる典型例です。進行すると全身麻酔下での処置(歯石除去・抜歯など)が必要になり、参考診療費は約97,300円となっています。

麻酔の有無で費用が変わる点が重要で、動物病院での本格的な歯科処置は全身麻酔が必要なため、手術扱いとなることが多くあります。日頃の歯磨きケアが、将来の10万円近い出費を防ぐ最も効果的な「費用対策」と言えます。

歯周病治療の費用が高額になる理由
  • 全身麻酔が必須
    猫は口を開けたままにできないため、安全に処置するには麻酔が必要(15,000円程度)
  • 歯科処置の時間
    歯石除去は時間がかかる処置のため費用が高い(35,000円程度)
  • 抜歯が必要な場合
    ぐらついた歯や重度の歯周病の歯は抜歯が必要(24,000円程度)
  • 術前検査
    麻酔をかける前に血液検査などで安全確認が必要

3位:異物誤飲(開腹手術で摘出)/参考診療費:220,800円

猫は紐状のもの(リボン、糸、ゴムなど)を誤飲しやすく、腸に詰まると開腹手術が必要になることがあります。参考診療費は約220,800円と高額で、今回紹介する中でも特に費用が高い部類に入ります。

猫の異物誤飲は犬と異なり、吐かせる処置で対応できるケースが少なく、開腹手術が必要になることが多いのが特徴です。手術費+長期入院(5泊6日)+検査+麻酔などの積み上がりで高額化します。

猫の誤飲を防ぐための家庭内対策
  • 紐状のもの(リボン、糸、ゴム、ビニール紐)を放置しない
  • おもちゃは壊れにくいものを選び、遊んだ後は片付ける
  • 裁縫道具や釣り糸など危険なものは猫の届かない場所に保管
  • クリスマスツリーの飾りなど季節の装飾品にも注意
  • 猫が何かを飲み込んだ可能性がある場合は、すぐに動物病院へ

4位:尿石症(膀胱結石の摘出)/参考診療費:127,800円

猫の尿石症は、膀胱や尿道に結石ができる病気で、特にオス猫に多く見られます。血尿や頻尿、排尿困難などの症状が現れ、重症化すると尿道が完全に詰まり、緊急手術が必要になることもあります。

参考診療費は約127,800円で、手術・入院・検査に加えて、摘出した結石の成分分析(結石分析)も行われることが多く、費用がかさみます。

尿石症の治療費が高額になる理由
  • 開腹手術
    膀胱を切開して結石を取り出す手術が必要(手術費45,000円程度)
  • 結石分析
    摘出した結石の成分を分析し、再発防止のための食事療法を決定(4,500円程度)
  • 入院管理
    術後の経過観察のために2泊3日程度の入院が必要(9,000円程度)
  • 術前・術後検査
    血液検査、レントゲン、エコーなどの検査費用

5位:骨折(骨を手術でつなぐ)/参考診療費:308,700円

ケガ×高額のイメージに近い症例として、参考診療費は約308,700円と今回紹介する中で最高額です。手術費+固定+入院+再診・レントゲンなどの積み上がりが特徴的で、骨折の整復手術は高度な技術が必要なため、総額で30万円〜40万円以上になることも珍しくありません。

猫の骨折は、高所からの落下や交通事故、ドアに挟まれるなどの事故で発生することが多くあります。特に子猫は骨が細く折れやすいため注意が必要です。

骨折を防ぐための日常的な対策
  • 高所からの落下を防ぐ(ベランダ、窓、キャットタワーなど)
  • ドアの開閉時は猫の位置を確認する
  • 完全室内飼いで交通事故を防ぐ
  • 子猫は特に注意が必要
  • 高齢猫は骨が弱くなるため、段差を減らすなどの配慮を

猫の診療明細例(モデルケース)で見る「何にいくらかかるか」

ここでは、実際の診療明細例を詳しく見ていきます。「どの項目にいくらかかっているのか」を具体的に理解することで、治療費の内訳が分かりやすくなります。

診療明細例の見方(診察/検査/麻酔/手術/入院/薬)

診療明細には、診察料、検査費、麻酔費、手術費、入院費、薬代など、さまざまな項目が記載されています。病院により項目名・金額は異なる点を理解した上で、以下のポイントを押さえましょう。

  • 診察・検査

    基本的な診察料と病気の診断に必要な各種検査費用(血液検査、レントゲン、エコーなど)

  • 麻酔・手術

    全身麻酔と手術そのものの費用(高額化の主要因)

  • 入院・処置

    術後の管理費用と各種処置料(点滴、注射、処置など)

  • 薬剤

    内服薬、外用薬、注射薬などの費用

猫の通院費用に関する明細例

手術に比べて通院は費用が少額ですが、参考として通院の明細例をご紹介します。1回あたりは少額でも、繰り返し通院が必要になると累積額が大きくなる点に注意が必要です。

下痢(何歳でも/通院1日)合計6,400円

アメリカン・カールと女性のイラスト

便がやわらかかったので、病院に連れて行きました。便の検査をした結果、お薬で治療することになりました。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察1,500円
検査1,500円
お薬3,400円
合計6,400円

慢性腎臓病(7歳~/通院1日)合計12,000円

ブリティッシュ・ショートヘアと男性のイラスト

毛並みが悪くなり、病院に連れて行くと、「慢性腎臓病」と診断されました。現在、点滴治療のため週に1回通院し、血液検査も定期的に行っています。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察800円
検査4,500円
点滴2,000円
お薬4,700円
合計12,000円

心臓病(7歳~/通院1日)合計27,500円

ペルシャと女性のイラスト

最近呼吸が早いような気がして検査を受けたところ、心臓病(心筋症)と診断されました。定期的な受診が必要になり、毎日欠かさずお薬を飲んでいます。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察1,500円
検査20,000円
お薬6,000円
合計27,500円
  • 上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 診療費は動物病院によって異なります。
  • 保険金は、支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲内でお支払いします。

猫の手術費用に関する明細例

手術治療は「検査+麻酔+手術+入院」がセットになることで、1回あたりの費用が高額になりやすい傾向があります。診療明細の内訳を見ながら、どの項目にどの程度の費用がかかっているのか確認してみましょう。

腫瘍(7歳〜/手術1回+入院1日)合計90,400円

ロシアン・ブルーと女性のイラスト

背中にできものを見つけ、手術で切り取って、詳しく検査することになりました。

CHECK

高額化ポイント=検査+麻酔+手術+病理

特に病理検査(12,000円)は腫瘍治療では欠かせない検査ですが、費用を押し上げる要因の一つです。摘出した腫瘍が良性か悪性かを調べることで、今後の治療方針が決まります。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察800円
半日入院2,000円
検査16,000円
全身麻酔18,000円
手術35,000円
病理検査12,000円
点滴1,500円
処置1,700円
注射1,500円
お薬1,900円
合計90,400円

歯周病(7歳〜/手術1回+入院1日)合計97,300円

アメリカン・ショートヘアと男性のイラスト

口が臭く、病院で「歯周病」と診断されました。全身麻酔をかけて、歯石の除去とぐらついた歯を抜く手術を行いました。

CHECK

高額化ポイント=全身麻酔+歯科処置+抜歯

歯科処置は時間がかかるため費用が高く、抜歯が必要な歯が多いほど費用はさらに増加します。日頃の歯磨きケアで、この10万円近い出費を防ぐことができます。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察800円
半日入院1,500円
検査16,000円
全身麻酔15,000円
歯科処置35,000円
抜歯24,000円
点滴3,000円
お薬2,000円
合計97,300円

異物誤飲(0〜1歳/手術1回+入院6日)合計220,800円

ミヌエットと女性のイラスト

リボンを飲み込んでしまったようだったので、病院に連れて行きました。検査の結果、腸の中にリボンが見つかり、お腹を切って摘出手術を行いました。

CHECK

高額化ポイント=開腹手術+長期入院+検査

猫の異物誤飲は開腹手術が必要になることが多く、手術費(130,000円)+長期入院(5泊6日で27,000円)で高額化します。紐状のものの誤飲は特に危険です。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察1,500円
入院(5泊6日)27,000円
検査10,000円
全身麻酔15,000円
手術130,000円
点滴20,000円
処置10,000円
注射6,000円
お薬1,300円
合計220,800円

尿石症(3歳~/手術1回+入院3日)合計127,800円

アメリカン・ショートヘアと女性のイラスト

血尿が出たため、気になって病院に連れて行きました。検査の結果、膀胱に結石が見つかり、お腹を切って結石を取り出す手術を行いました。

CHECK

高額化ポイント=手術費+全身麻酔+入院

膀胱を切開して結石を取り出す手術(45,000円)に加え、全身麻酔(17,500円)や入院費(2泊3日で9,000円)が必要になります。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察800円
入院(2泊3日)9,000円
検査25,000円
全身麻酔17,500円
手術45,000円
結石分析4,500円
点滴12,600円
処置6,000円
注射5,400円
お薬2,000円
合計127,800円

骨折(0〜1歳/手術1回+入院5日)合計308,700円

エキゾチック・ショートヘアと男性のイラスト

ドアで勢いよく挟んでしまい、ギャッと鳴いて後ろ足をかばうようになりました。病院で検査をしたところ、「骨折」と診断され、折れた骨をつなぐ手術を行いました。

CHECK

高額化ポイント=手術費+入院費+検査費

骨折の整復手術は高度な技術が必要なため、手術費が237,000円と高額です。また、術後の安静のために入院期間も長く、レントゲンなどの検査費も加わります。

▼診療費の内訳

診療項目金額
診察800円
入院(4泊5日)10,000円
検査20,500円
全身麻酔32,500円
手術237,000円
処置3,400円
注射4,500円
合計308,700円
  • 上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 診療費は動物病院によって異なります。
  • 保険金は、支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲内でお支払いします。

猫のケガ・病気に備える:
ペット保険比較で見るべきポイント

ここまで見てきた診療費目安のデータを踏まえ、ペット保険を選ぶ際のポイントを整理します。愛猫に合った保険を選ぶためには、「どんなリスクに備えたいか」を明確にすることが大切です。

通院が多い病気に備える:通院日数制限・薬代・免責の確認

下痢・腎臓病・心臓病など「繰り返しやすい」病気や「長期通院が必要な慢性疾患」との相性を考え、以下の項目をポイントにチェックしてみましょう。

通院が多い病気に備える場合のペット保険の比較ポイント

1日あたり限度額

通院1回6,000円〜10,000円程度なら問題ありませんが、心臓病のように検査が多い場合(27,500円)を考慮して、1日あたりの補償限度額を確認しましょう。

年間通院日数上限

腎臓病のように長期間通院が必要になる可能性がある病気への対応力を確認します。年間20日までの商品と無制限の商品では、長期通院時の自己負担が大きく異なります。

薬代の補償

長期間の投薬が必要な慢性疾患での重要性が高まります。薬代も補償対象に含まれるかを確認しましょう。

免責金額

通院が多い場合、免責があると毎回自己負担が発生するため要確認です。例えば免責3,000円(補償割合100%)の場合、12,000円の通院で実際の補償は9,000円分となります。 免責金額の詳細は、「ペット保険の免責金額とは?あり・なしの選び方と計算例をFPが解説」をご確認ください。

手術が必要なケースに備える:手術補償・入院補償・限度額

異物誤飲・尿石症・骨折・腫瘍・歯周病などの高額になりがちな手術費用に備えるには、限度額やその傷病が補償対象かなどをポイントに以下の点をチェックしてみましょう。

手術が必要なケースに備える場合のペット保険の比較ポイント

限度額の設定

商品によって、手術1回につき限度額が設定されているものと、年間の支払い限度額が設定されているものがあります。1回の手術で20万円かかる場合、1回の手術限度額が低いとカバーしきれない可能性があります。骨折のような高額手術に備えたい場合は手術に関する限度額をよく確認してペット保険を選択することが大切です。

高額な手術に備えるため、入院・手術の補償に特化した商品もあるので、通院補償のある「幅広いフルカバー型」と「入院・手術特化型」の保険を2つ組み合わせて備える方法もあります。詳細は「ペット保険の複数加入とは?2つ入るメリット・デメリット」を参考にしてください。

「50%・70%・90%・100%」などの補償割合

治療費の何%を補償するかで自己負担額が決まります。補償割合が高い保険ほど、万が一の際の自己負担額の出費を抑えられます。ただし、その分保険料にも差がでるので、保険料と補償のバランスを考え検討することが重要です。

各社の補償割合については、「ペット保険で補償される割合は?各社の補償割合一覧」をご確認ください。

手術・入院の回数制限

年間何回まで補償されるかの確認が必要です。回数制限がある商品と無制限の商品があります。

入院日数の上限

異物誤飲のように長期入院(5泊6日)が必要なケースへの対応を確認しましょう。入院日数に上限がある商品では、長期入院時に自己負担が増える可能性があります。

補償対象の傷病

保険会社によって、補償対象となる傷病の範囲は異なります。飼い主さんが備えたいと思っている傷病が補償対象となっているか、加入前に各社の最新の約款などをよく確認することが大切です。特に歯科治療などは補償対象としている商品と補償対象外の商品があります。

歯科治療が補償対象の保険については、「歯科治療が補償されるペット保険を比較!歯石除去など対象範囲は?」をご参照ください。

若いうちの加入・乗り換え検討の注意点(既往症・待機期間)

ペット保険は「いつ入るか」「いつ乗り換えるか」によって、受けられる補償内容が変わる場合があります。特に注意したいのが、加入前に発症していた病気が補償対象外となる「既往症」や、契約直後は保険金が支払われない「待機期間」の存在です。

これらを理解しないまま加入や乗り換えを行うと、いざという時に補償が受けられないケースもあるため、事前に知っておくべきポイントを押さえておきましょう。

加入前に知っておくべきポイント
  • 既往症は補償対象外
    加入前にすでに発症していた病気は補償されません。例えば、腎臓病と診断された後に加入した場合、その腎臓病の治療費は補償対象外となります。既往症の取り扱いについては、保険会社によって異なるので、加入前に最新の約款などで確認するようにしましょう。
  • 待機期間
    保険会社によって、契約開始から一定期間は保険金が支払われない待機期間があります。保険会社によって補償の開始日は異なるため、加入前によく確認しておきましょう。各社の待機期間についての詳細は、「ペット保険の待機期間と補償開始時期」をご確認ください。

「病気になってから」では、補償が必要な時に受けられない可能性があるため、愛猫が健康で若いうちにペット保険の加入を検討することが重要です。推奨される保険の加入タイミングについては、「ペット保険は何歳から入るべき?加入の年齢制限や適切なタイミング」を参考にしてください。

ペット保険比較サイト「i保険」では、各商品の補償割合や、通院・入院・手術の限度額をわかりやすく比較できる、人気ランキングやプラン別に詳細を一括比較できる保険料検索ページがあります。猫のペット保険の人気商品や各社の保険料など比較したい方はぜひご活用ください。

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猫の病気や治療費に関するよくあるご質問

猫の病気や治療費について、よくあるご質問にお答えします。

猫の治療費は平均いくらですか?

平均は猫種・年齢・病院・治療内容で大きく変わるため一概に言えません。本記事では「平均」ではなく、保険金請求データを基にした通院・手術の参考診療費(目安)として整理しています。

例えば通院では下痢6,400円、腎臓病12,000円、手術では腫瘍90,400円、骨折308,700円といったデータがあります。

通院費用がかかりやすい猫の病気は何ですか?

データ上、慢性腎臓病や心臓病などが通院で請求が多い傾向があります。1回あたりの費用が高く、長期通院が必要になると負担が積み上がる点に注意が必要です。

特に腎臓病は週に1回の通院が長期間必要になることが多く、年間で数十万円の負担になることもあります。

猫のケガで高額になりやすいのはどんなケースですか?

骨折や異物誤飲(開腹手術)などの手術は高額になりやすい代表例です。手術費だけでなく、検査・入院・再診(レントゲンなど)が重なると負担が大きくなります。

今回のデータでは骨折の参考診療費は約30万円、異物誤飲(開腹手術)は約22万円となっています。

猫の異物誤飲で特に注意すべきものは何ですか?

紐状のもの(リボン、糸、ゴム、ビニール紐など)は特に危険です。腸に絡まって開腹手術が必要になることが多く、費用も約22万円と高額になります。

猫は紐状のものを好んで遊ぶ習性があるため、日頃から放置しないよう注意が必要です。

猫の尿石症はなぜ治療費が高くなるのですか?

膀胱を切開して結石を取り出す開腹手術が必要になるためです。手術費に加えて、結石の成分分析や入院費(2泊3日程度)が必要になり、参考診療費は約127,800円となっています。

日頃の水分摂取や食事管理で予防できる病気なので、予防が最大の費用対策です。

記事の金額は「実際にそのまま請求される金額」ですか?

いいえ。本記事の金額は参考診療費で、実際の診療費は病院や症状、治療方針により変動します。あくまで「費用感の目安」としてご利用ください。

ペット保険は通院と手術、どちらを重視して選ぶべきですか?

腎臓病や心臓病など通院が続きやすい不安が大きいなら通院補償(回数・限度)を重視、骨折や異物誤飲などの手術リスクが心配なら手術・入院補償と年間限度額を重視、という考え方が分かりやすいです。

愛猫の年齢、品種、生活環境などから、どのリスクが高いかを考えて選びましょう。

猫の病気・ケガに備えて、保険以外にできることはありますか?

誤飲防止(紐状のものを放置しない)、歯みがき、適正体重の維持、定期健診など、日常の予防でリスクを下げられる部分があります。予防+保険の両輪で考えるのがおすすめです。

特に腎臓病は水分摂取や食事管理で予防できるため、若いうちからの対策が重要です。

まとめ|猫の通院・手術の「費用目安」を知り、もしもの備えを

本記事では、アイペット損保の保険金請求データを基に、猫の病気・ケガにかかる治療費の目安を詳しく解説してきました。通院では下痢(6,400円)、腎臓病(12,000円)、心臓病(27,500円)など、特に慢性疾患は長期通院が必要で累積額が大きくなりやすい傾向があります。一方、手術では腫瘍(90,400円)、歯周病(97,300円)、異物誤飲(220,800円)、尿石症(127,800円)、骨折(308,700円)など、まとまった費用が発生しやすい傾向があります。

特に診療明細例で見てきたように、手術治療では「検査+麻酔+手術+入院」がセットになることで、10万円〜30万円を超える高額な費用になることが分かりました。これらの費用に備えるためには、日常的な予防ケアと、万が一の際の経済的な備えの両方が重要です。

ペット保険を検討する際の比較ポイントをおさえ、ご自身と愛猫に合ったペット保険を選びましょう。本記事が、皆さまの愛猫との幸せな生活の一助となれば幸いです。

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この記事の情報は一般的な内容を基にしており、個々のペットの状況によって対応は異なります。猫の健康管理や飼い方、病気などに関するご不明な点は、動物病院や販売店など関係機関にご相談ください。また、診療費は動物病院や地域によって異なります。加えて、ペット保険に関する内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。

執筆者
染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

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