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ヨウムの飼い方完全ガイド!
平均寿命・飼育費用から健康管理まで解説

知的な眼差しで飼い主を見つめるヨウム

更新日:

まるで人間のように言葉を理解し、感情豊かな表情を見せてくれるヨウム。その賢さと美しいグレーの羽毛に魅力を感じ、「いつかはヨウムと暮らしてみたい」と憧れる方も多いのではないでしょうか。適切な環境で育てれば、飼い主さんとの深い対話を楽しめる、かけがえのない家族の一員となってくれます。

しかし、ヨウムは40〜70年という人間並みの寿命を持つため、「本当に最後まで責任を持って飼えるだろうか?」という不安を感じる方も少なくありません。ワシントン条約による法的規制、高い知能ゆえの繊細さから生じる特有の病気リスク、そして長期にわたる飼育費用など、お迎えする前に知っておくべき現実があります。

この記事では、ヨウムの平均寿命や驚異的な知能、飼育に必要な費用と法的義務、そしてヨウム特有の病気リスクと高額医療費への備え方について解説します。憧れのヨウムとの幸せな共同生活を実現するための情報として、ぜひお役立てください。

目次

ヨウムの平均寿命と驚異的な知能

ヨウムは、アフリカ西部・中部の熱帯雨林に生息する中型のオウム科の鳥です。学名「Psittacus erithacus」、英名「African Grey Parrot」と呼ばれ、その最大の特徴は鳥類の中で最も高い知能を持つとされる点にあります。

ヨウムの基本情報

まずは、ヨウムを実際に飼育する際に知っておきたい基本的な情報を確認しましょう。落ち着いたグレーの羽毛に鮮やかな赤い尾羽が美しく、中型サイズでありながら存在感のある鳥です。体の大きさや寿命、性格の傾向など、お迎えを検討する上で重要なポイントを整理してご紹介します。

ヨウムの写真

ヨウムの基本データ

項目 詳細
体長 約33〜40cm
体重 400〜650g
外見の特徴 全身グレーの羽毛、鮮やかな赤色の尾羽、黒色のくちばし
平均寿命 40〜70年
(適切な飼育でさらに長生きも)
性格傾向 非常に知的で感受性が高い、
やや神経質で慎重
生体価格 50〜100万円程度
(CITES規制により高騰傾向)

ヨウムの美しいグレーの羽毛と鮮やかな赤い尾羽は、野生では森林の中で身を隠す保護色として機能しています。飼育下では、この落ち着いた色合いが上品で知的な印象を与え、多くの愛好家を魅了しています。

ヨウムの性格的特徴
  • 非常に知的で観察力が鋭く、飼い主の行動や感情を読み取る
  • 感受性が高く、環境の変化やストレスに敏感
  • 一度信頼関係を築くと深い絆を形成する
  • 個体差はあるが、やや神経質で慎重な傾向がある
  • 飼い主との対話を楽しみ、コミュニケーションを求める
個体選びのポイント

ヨウムは外見からオスとメスを判別することが困難で、確実に知りたい場合はDNA鑑定(10,000〜20,000円程度)が必要です。

性別による性格の違いよりも個体差の方が大きいため、実際に触れ合って相性の良い個体を選ぶことが重要です。購入前に必ず実際に会って、性格や人慣れ度を確認しましょう。

人間の5歳児レベルの知能と言語能力

ヨウムの最大の魅力は、その驚異的な知能です。単に言葉を真似るだけでなく、意味を理解して使い分けることができる唯一の鳥類として科学的にも証明されています。

アレックスが証明した知能の高さ

アメリカの動物心理学者アイリーン・ペパーバーグ博士が研究したヨウム「アレックス」は、30年間の研究を通じて以下のような能力を示しました。

アレックスの驚異的な能力
  • 100語以上の単語を理解し、適切に使用
  • 色、形、素材の概念を理解(「赤い丸い木」など複合的な表現)
  • 6までの数を数える能力と「ゼロ」の概念の理解
  • 「大きい」「小さい」「同じ」「違う」などの抽象概念
  • 質問に対して適切に回答する双方向コミュニケーション

アレックスの最後の言葉「You be good. I love you. See you tomorrow.(いい子でね。愛してるよ。また明日)」は、単なる真似ではなく、意味を理解した上での別れの挨拶だったと考えられています。

家庭で飼育されるヨウムの言語能力

一般家庭で飼育されるヨウムも、適切な環境とコミュニケーションにより、驚くべき言語能力を発揮する可能性があります。

家庭のヨウムができること
  • 50〜100語程度の単語習得(個体差あり)
  • 家族の声や電話の着信音、生活音の精密な模倣
  • 状況に応じた言葉の使い分け(時間帯による挨拶など)
  • 飼い主の感情を読み取り、慰めの言葉をかける
  • 簡単な歌やメロディーの習得と創造的なアレンジ

ただし、この高い知能は「退屈」に非常に弱いという弱点でもあります。知的刺激が不足すると、毛引き症などの深刻な問題行動に発展するリスクがあります。

平均寿命40〜70年の重い責任

ヨウムの平均寿命は40〜70年と非常に長く、適切な飼育環境では70年以上生きた記録もあります。これは人間の一生に匹敵するほどの年月です。

年齢段階 特徴と飼育ポイント
雛期
(0〜1歳)
社会化の最重要時期。
様々な人や環境に慣れさせ、
手乗り訓練と基本的なしつけを行う。
若鳥期
(1〜5歳)
最も活発で学習能力が高い時期。
言葉の習得や芸の訓練に最適。
性成熟に伴う発情管理が必要。
成鳥期
(5〜30歳)
性格が安定し、
飼い主との絆が深まる時期。
定期的な健康診断で病気予防が重要。
高齢期
(30歳以上)
活動量が減少し、
慢性疾患のリスクが増加。
より細やかな健康管理と
環境調整が必要。
長寿ゆえの重い責任
  • 飼い主さんが20〜30代で迎えても、60〜80代まで飼育責任が続く
  • ライフステージの変化(結婚、出産、転職、引越し、介護)への対応
  • 飼い主さんより長生きする可能性への備え(後継者の確保、ペット信託)
  • 50年間で数百万円〜1千万円に及ぶ飼育費用の準備
ペット信託とは?

飼い主さんが病気、死亡などでペットの飼育が難しくなった場合に備え、信頼できる人に財産の一部を預け、その財産を使用してペットの生涯わたる飼育をしてもらう仕組みです。

ヨウムとの生活は「一生のパートナーを迎える」覚悟が必要です。それでも、その深い絆と知的な交流は、他では得られない特別な体験となるでしょう。

ヨウムの飼育費用と法的義務

ヨウムの飼育費用は、近年劇的に変化しています。その背景には、2016年のワシントン条約(CITES)による規制強化があり、法的義務も伴うようになりました。

初期費用と法的手続き(総額70〜150万円目安)

2016年、ヨウムはワシントン条約の「附属書I(絶滅のおそれのある種)」に格上げされました。これにより商業目的の国際取引が原則禁止となり、国内での価格が高騰しています。

ヨウムの生体価格と法的義務

項目 詳細
生体価格 60〜100万円程度
(CITES規制により高騰傾向)
登録票発行費用 約5,000円(初回登録)
DNA鑑定費用 約10,000〜20,000円
(必要な場合)
必須:国際希少野生動植物種登録票

ヨウムを購入・譲渡・売却する際は、必ず一般財団法人 自然環境研究センターが発行した「登録票」が必要です。登録票のない個体の売買や譲渡は種の保存法違反となり、個人は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

お迎え後は30日以内に譲受けの届出を行う法的義務があります。

飼育設備費用(15〜25万円目安)

用品 価格目安
大型ケージ
(ステンレス製)
50,000〜120,000円
保温器具・温湿度計 10,000〜20,000円
空気清浄機
(脂粉対策)
20,000〜50,000円
止まり木・おもちゃ類 10,000〜25,000円
キャリーケース 8,000〜15,000円
体重計
(デジタルスケール)
3,000〜8,000円

ヨウムは強力なくちばしを持つため、安価なメッキ塗装のケージは剥がれて金属中毒の原因になります。初期投資として高価でもステンレス製ケージを選ぶことを推奨します。

月々の維持費用(月8,000〜15,000円目安)

ヨウムは中型の鳥ですが、食事量も多く、知的刺激のためのおもちゃの消耗も激しいため、維持費は相応にかかります。

項目 月額目安
主食
(高品質ペレット)
3,000〜6,000円
副食
(野菜・果物・ナッツ)
1,500〜3,000円
サプリメント
(カルシウム剤等)
1,000〜2,000円
消耗品
(おもちゃ・かじり木)
2,000〜4,000円
光熱費
(エアコン・空気清浄機)
1,000〜2,500円
合計 8,500〜17,500円

年間では約10万〜21万円の維持費がかかるイメージとなります。特にヨウムはカルシウム不足になりやすいため、適切なサプリメント補給が必要です。また、知的刺激のためのおもちゃは定期的な買い替えが欠かせません。

50年間の生涯コスト試算

ヨウムの驚異的な長寿を考慮すると、生涯にかかる費用は非常に高額になります。

50年間飼育した場合の総額試算

費用項目 金額目安
初期費用
(生体・設備・登録)
約70〜150万円
50年間の維持費 約500〜1,050万円
生涯総額 約570〜1,200万円

これは健康に過ごした場合の最低ラインです。ヨウム特有の病気(毛引き症、低カルシウム血症、PBFDなど)の治療が必要になれば、医療費だけで数十万円〜数百万円が追加でかかる可能性があります。

経済的準備のポイント
  • 月額1〜2万円の飼育費を50年間継続できる収入基盤
  • 緊急医療費として50〜100万円の予備資金確保
  • ペット保険への加入検討(後述)
  • 老後の飼育費用も含めた長期的な資金計画

ヨウム特有の病気リスクと医療費への備え【高額医療費に注意】

ヨウムは長寿であるがゆえに、生涯で様々な健康問題に直面する可能性が高くなります。特に、ヨウムの高い知能と体質に起因する特有の病気は、治療が困難で高額な医療費がかかる傾向があります。

注意すべき3大病気リスクと医療費の規模感

ヨウムで特に問題になりやすい代表的な病気と、おおよその医療費リスクについて解説します。

1. 心の病気「毛引き症・自咬症」

ヨウムは非常に知能が高いため、退屈やストレス、環境の変化に敏感です。ストレスが溜まると自分の羽毛を抜いてしまう「毛引き症」や、皮膚まで傷つける「自咬症」を発症しやすい傾向があります。

一度発症すると完治が難しく、環境改善や行動療法、投薬など長期的なケアが必要になります。治療が数年〜生涯にわたることも珍しくなく、年間数十万円、累計で数百万円の医療費がかかる可能性があります。

2. 命に関わる「低カルシウム血症」

ヨウムは他の鳥類よりも多くのカルシウムを必要とする体質です。血中のカルシウム濃度が低下すると、突然の痙攣(けいれん)や脚の麻痺を起こし、最悪の場合は命に関わります。

発作時には緊急治療や入院が必要となり、1回で数万円〜十数万円、その後の継続的な管理費用も必要です。適切な食事管理と日光浴(紫外線ライト)による予防が最も重要です。

3. PBFD(オウム類嘴羽毛病)などのウイルス性疾患

PBFDはウイルス性の感染症で、羽毛の異常や免疫不全を引き起こします。ヨウムは特に感受性が高く、治療法が確立されていない難病の一つです。

感染すると生涯にわたる対症療法が必要となり、年間数十万円〜百万円規模の継続的な医療費がかかる可能性があります。

医療費リスクの総括

ヨウムの専門治療は高額になりやすく、以下のような費用規模を想定しておく必要があります。

  • 軽度の治療:年間数万円程度
  • 慢性疾患・問題行動:年間数十万円〜百万円
  • 重篤な疾患:生涯で数百万円〜1千万円以上の可能性

健康に過ごした場合の医療費(定期健診のみ)は年間5〜15万円程度ですが、病気を発症すると、その数倍〜数十倍の費用がかかることを理解しておきましょう。

高額医療費への備え方とペット保険の必要性

ここまで見てきたように、ヨウムの医療費は非常に高額になる可能性があります。適切な備えをしておくことが、愛鳥の健康と飼い主さんの経済的安心につながります。

医療費リスクへの3つの備え

1. 予防医療の徹底
年1〜2回の定期健診、適切な食事管理、ストレスの少ない環境作りにより、病気の発症リスクを大幅に減らせます。
2. 貯蓄による備え
月10,000〜20,000円を医療費専用に積み立て、常に50〜100万円の予備資金を確保します。
3. ペット保険への加入
補償対象の診療費について、契約プランの補償割合に応じて補償。特に飼い始めの時期や、高額治療が心配な方におすすめです。

ヨウムが加入できるペット保険

執筆時点では、ヨウムが加入できるペット保険は「アニコム損保」と「SBIプリズム少額短期保険」の2社が主な選択肢となります。0歳の場合、月々2,100円~3,000円台で加入でき、愛鳥の年齢や健康状態に応じて検討できます。

一般的なペット保険はペットの年齢上昇と共に保険料も高くなりますが、この2社の鳥の保険については保険料が加入時から一定なため、長寿のヨウムでも将来的な保険料総額の想定がしやすい点がメリットです。

ペット保険比較サイト「i保険」では、ヨウムが加入できるペット保険の補償割合や、通院・入院・手術の限度額をわかりやすく比較できる、人気ランキングやプラン別に詳細を一括比較できる保険料検索ページがあります。人気の保険や各社の保険料など比較したい方はぜひご活用ください。

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理想的な備えプラン

最も安心なのは、「予防医療」「貯蓄」「ペット保険」を併用する方法です。

  • ペット保険で高額な手術・入院費用をカバー
  • 貯蓄で定期健診や軽度の治療費、免責金額に対応
  • 予防医療を徹底し、病気の発症リスクを最小化

ヨウムの長寿と高い医療費リスクを考えると、「何もしない」という選択は非常にリスクが高いと言えます。愛鳥の健康と自分自身の経済的安心のために、適切な備えをしておくことをおすすめします。

ヨウムが健康で長生きするための飼い方
【知的刺激とメンタルケア】

ヨウムの寿命を延ばし、健康に過ごしてもらうためには、その高い知能と特殊な栄養ニーズを満たすための特別なケアが必要です。ここでは、初心者の方でも実践できる具体的な飼育方法を、3つのポイントに分けて詳しく解説します。

実践ガイド 1ヨウムの高知能を満たす「知的刺激」の提供

ヨウムにとって「退屈」は最大の敵です。人間の5歳児レベルの知能を持つヨウムは、知的好奇心を満たせない環境では、毛引き症や問題行動を起こすリスクが非常に高くなります。

言葉の学習と対話の楽しみ

ヨウムの最大の魅力である言語能力を育てることは、知的刺激の提供と絆を深める最良の方法です。

効果的な言葉の教え方
  • 毎日の挨拶:「おはよう」「おやすみ」など、状況に応じた言葉を繰り返す
  • 褒め言葉:「いい子だね」「かしこいね」など、ポジティブな言葉をかける
  • 物の名前:餌や好きなおもちゃの名前を教える
  • 歌やメロディー:簡単な歌を一緒に楽しむ

言葉の習得には個体差がありますが、焦らず楽しみながら続けることが大切です。

フォージング(採食行動)で退屈を防ぐ

野生のヨウムは1日の大半を餌探しに費やします。飼育下でも「餌を探して食べる」楽しみを提供することが有効です。

フォージングの具体例
  • 紙に包んだ餌を与え、破いて探させる
  • フォージングトイ(回転させると餌が出る知育玩具)の活用
  • 野菜を吊るして、工夫して食べさせる
  • ケージ内の様々な場所に少量ずつ餌を隠す

破壊欲求を満たすおもちゃの提供

ヨウムにとって「物を壊す」ことは正常な行動です。安全な木材や紙製品を定期的に与え、思いっきり破壊させてあげましょう。

ヨウムのおもちゃの例
  • 天然木の枝(農薬不使用)
  • 段ボールや紙袋(インクなし)
  • 鳥用のかじり木おもちゃ
  • 安全な素材のロープや布

実践ガイド 2ヨウム特有の栄養管理とカルシウム補給

ヨウムは他の鳥類と比較して、カルシウムの必要量が多く、栄養バランスに敏感です。適切な食事管理が健康維持の鍵となります。

ペレット食を中心としたバランス食

ヨウムの理想的な食事バランスは以下の通りです。

食事内容 割合
ペレット
(総合栄養食)
70〜80%
緑黄色野菜 15〜20%
果物 5〜10%
ナッツ類
(おやつ)
5%以下

シード食は脂肪分が多く栄養バランスが偏るため、主食としては推奨されません。ペレットへの切り替えを検討しましょう。

カルシウム補給の徹底

ヨウムの低カルシウム血症を防ぐため、以下の対策を徹底しましょう。

カルシウム補給の方法
  • ボレー粉・カトルボーン:ケージ内に常設
  • カルシウムサプリメント:獣医師の指導の下、適量を添加
  • 緑黄色野菜:小松菜、チンゲン菜などカルシウム豊富な野菜
  • 紫外線ライト:ビタミンD3合成のため必須
  • 定期的な血液検査:カルシウム値のモニタリング
与えてはいけない食べ物
  • アボカド(猛毒・致死的)
  • チョコレート、カフェイン
  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニンニクなど)
  • 塩分・糖分の多い加工食品

実践ガイド 3日常の健康チェックと病気の早期発見

ヨウムは体調不良を隠す習性があるため、飼い主さんによる日々の観察が病気の早期発見につながります。

毎日チェックすべき項目

毎日の健康観察ポイント

体重測定

毎朝食事前に0.1g単位で測定。5〜10gの減少でも要注意です。体重変化は最も早く現れる健康のバロメーターです。

糞の観察

正常な糞は固形部分(緑〜茶色)、尿酸部分(白色)、尿部分(透明)の3層構造です。下痢、血便、色の異常は病気のサインです。

羽毛の状態

艶があり、きれいに整っているか。羽毛を抜いている様子がないか(毛引き症の兆候)。脂粉の量に変化はないか。

行動・食欲

いつもより元気がない、食欲不振、鳴き声の変化、普段と違う行動パターンなどは要注意です。

呼吸状態

口を開けて呼吸している(開口呼吸)、尾羽を上下に動かす呼吸は呼吸器疾患の症状で、即座に受診が必要です。

定期健診の重要性

年1〜2回の定期健診により、病気の早期発見が可能になります。

検査項目 頻度目安
基本健康診断
(触診・視診)
年1〜2回
血液検査
(詳細)
年1回
糞便検査 年1〜2回
PBFD検査 お迎え時・
症状がある時

特にヨウムは、お迎え時にPBFD検査を受けることをおすすめします。陽性だった場合、早期に適切な管理を始めることで、症状の進行を遅らせることができます。

鳥類診療専門の動物病院の確保

ヨウムを診察できる動物病院は限られています。お迎え前に必ず近隣の鳥類専門病院を確認し、初診を受けておくことをおすすめします。

病院選びのポイント
  • 「鳥類診療」「エキゾチックアニマル対応」を掲げている
  • 鳥類専門の獣医師が常駐している
  • 緊急時の対応が可能か事前に確認
  • 自宅からアクセスしやすい距離にある

ヨウムの飼い方に関するよくあるご質問

ヨウムの飼育について、初心者の方が疑問に思う質問をまとめました。

ヨウムは初心者でも飼えますか?

正直に申し上げると、ヨウムは初心者には非常にハードルが高い鳥です。40〜70年という長寿、高い知能ゆえの知的刺激の必要性、特有の病気リスク、高額な飼育費用、そしてCITES規制による法的義務など、相当な覚悟と準備が必要です。

どうしてもヨウムを飼いたい場合は、まず小型のインコなどから飼育経験を積み、鳥類専門の獣医師や経験豊富な飼育者からアドバイスを受けることをおすすめします。

また、ヨウムの保護団体でボランティア活動をして実際の飼育の大変さを体験してみることも有効です。

ヨウムはどのくらい言葉を覚えますか?

個体差はありますが、一般的な家庭で飼育されるヨウムは50〜100語程度の単語を習得することが可能です。特に優秀な個体では、アレックスのように100語以上を理解し、状況に応じて使い分けることもあります。

ただし、言葉の習得には時間と根気が必要です。毎日繰り返し話しかけ、ポジティブな環境で育てることが重要です。また、すべてのヨウムが言葉を覚えるわけではなく、個体差があることを理解しておきましょう。

言葉を覚えなくても、ヨウムとの絆は十分に深まります。言葉の習得だけにこだわらず、全体的なコミュニケーションを楽しむことが大切です。

ヨウムの毛引き症は治りますか?

毛引き症は一度発症すると完治が非常に困難な問題行動です。原因は退屈、ストレス、栄養不足、健康問題など多岐にわたり、特定が難しいケースも多くあります。

治療には環境改善、栄養管理、獣医師による検査、場合によっては行動療法の専門家への相談が必要です。長期戦を覚悟し、根気強い対応が求められます。完治は難しくても、症状の改善は可能です。

最も大切なのは予防です。十分な知的刺激、適切な栄養、ストレスの少ない環境を提供することで、発症リスクを大幅に減らせます。

ヨウムの寿命が飼い主より長い場合はどうすればよいですか?

これはヨウム飼育における最重要課題です。飼い主さんが高齢になったり、万が一亡くなったりした場合の引き取り先を事前に確保することが絶対に必要です。

  • 家族や信頼できる友人への事前相談と了承
  • ヨウムの保護団体やレスキュー団体との連絡
  • ペット信託制度の活用検討
  • 遺言書への明記と後継者への登録票譲渡手続きの準備

「誰かが引き取ってくれるだろう」という楽観的な考えは危険です。責任を持って最後まで計画することがヨウムへの愛情です。

ヨウムにペット保険は必要ですか?

ヨウムは特有の病気(毛引き症、低カルシウム血症、PBFD)にかかりやすく、治療費が非常に高額になる傾向があります。長寿であるため、生涯で何らかの病気にかかる可能性も高いです。

特に飼い始めの時期や、高額な治療費が心配な方には、ペット保険への加入をおすすめします。0歳の場合、月々2,100円~3,000円台で加入でき、高額な診療費をカバーできるため、経済的な安心につながります。

ただし、保険には免責事項や補償限度額があるため、内容をよく確認し、貯蓄との併用も検討すると良いでしょう。

ヨウムのペット保険の保険料や商品比較は、「ヨウムの保険料検索ページ」よりご確認ください。

登録票がないヨウムを譲り受けることはできますか?

いいえ、登録票のないヨウムの譲渡や売買は種の保存法違反となり、法的に禁止されています。個人は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

必ず登録票の確認を行い、正規の手続きを経てからお迎えしてください。登録票のない個体は、どんなに安価でも絶対に購入・譲受してはいけません。

また、お迎え後は30日以内に譲受けの届出を行う法的義務があります。これを怠ると罰則の対象となりますので、必ず手続きを完了させてください。

その他のペット保険に関するご質問については、ペット保険のよくあるご質問ページもご確認ください。

よくあるご質問

まとめ|世界一賢い鳥との特別な絆のために

ヨウムは、高い知能と40〜70年という長い寿命により、他のペットとは一味違う特別なパートナーになってくれる存在です。言葉を理解し、感情を共有し、生涯にわたって飼い主さんとの深い絆を育める、まさに「家族の一員」として迎えられる鳥です。

ただし、その魅力の裏には、しっかりとした準備と覚悟が必要なのも事実です。生涯コスト約570〜1,200万円、CITES規制による法的義務、毛引き症・低カルシウム血症・PBFDなどの病気リスク、毎日の知的刺激の提供など、「飼いたい」という気持ちだけでは乗り越えられない現実的な課題があります。

特に注意したいのが、ヨウム特有の病気への備えです。毛引き症や低カルシウム血症、PBFDは治療が難しく医療費も高額になりがちですので、日頃からの貯蓄とペット保険を組み合わせた備えをしておくと安心です。いざという時に費用を心配せず、愛鳥に最適な医療を受けさせてあげられる環境を整えておきましょう。

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この記事の情報は一般的な内容を基にしており、個々のペットの状況によって対応は異なります。ヨウムの飼育や健康管理に関するご不明な点は、鳥類診療に対応した動物病院や専門家にご相談ください。また、各種費用の目安や診療費は販売店や動物病院、時期・地域によって異なります。加えて、ペット保険に関する内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。

執筆者
染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)

「安心できる金融商品選びをわかりやすくカンタンに」という当社のミッションを胸に、お客様が自分に合った商品をみつけるための情報をわかりやすく紹介します。

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