自動車の利用によって生じた損害を補償するための保険を、自動車保険と言います。自動車保険を含む損害保険の歴史は古く、紀元前の古代ギリシア時代に遡ることができます。
当時、海路による物品の輸送には嵐や海賊の襲撃といったリスクがあり、場合によっては船と船員の生命を守るために積荷を海に放棄することもありました。そのことから、思わぬトラブルによって積荷を放棄するような事態が起こった場合、その損害は放棄した船の船主のみならず、荷主側も同時に負担するという習慣が生まれたそうです。これが損害保険の考え方の始まりになったと言われています。
ヨーロッパで自動車が発明されたのは19世紀後期のことでしたが、その危険性はこの当時から考えられており、自動車が普及し始めた初期から自動車保険が始まったと言われています。
日本で最初に自動車保険が誕生したのは1914年のことでした。
当時、日本国内にはまだ1000台ほどしか自動車がなく、そのため当時の自動車保険は被害者への賠償というより、「高価な財産(自動車)」が損なわれた場合に備えるための保険であったようです。
国内での自動車の普及に伴い自動車保険も加入件数を増やしていきましたが、1960年代に入り、日本がいわゆる高度経済成長の時代に入ると、自動車の爆発的普及に合わせて自動車保険への加入件数が大幅に増加しました。
以降、車社会の発展に伴い増加した交通事故に対応し、その被害者を救済する目的で自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)への加入が義務化、現代に至ります。
2014年、国内自動車保険はその誕生から100周年を迎えました。
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