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自転車盗難に備えるには?
盗難補償がある保険

自転車が多くの人々に利用されているなか、自転車盗難の被害は継続的に報告されています。盗まれた自転車が戻ってくることは難しく、新たに自転車を購入しなければならないケースも少なくありません。

また、一般的な自転車保険では、事故のケガや賠償責任の補償が重視され、自転車車両の盗難補償は含まれていないことが多いです。

このページでは自転車盗難の現状や対策とともに、盗難に備える手段として自転車の盗難を補償をする保険について紹介します。盗難補償がある保険を知ることで、万が一の盗難被害に備えることができるので、自転車を利用する際の情報としてお役立てください。

目次

自転車盗難の現状

自転車盗難の被害は実際にどのぐらいあるのでしょうか。警察庁発表の統計データによる具体的な自転車盗難被害の現状をみていきましょう。

自転車盗難被害の件数

自転車盗難認知件数の推移
平成30年 令和元年 令和2年 令和3年 令和4年
18万件 17万件 12万件 11万件 13万件

警察発表のデータによると、年間で10万件を超える自転車盗難が報告されています。

平成30年では18万件を超えていた盗難被害は令和3年にかけて減少傾向にありましたが、コロナ禍が明け外出する人が増えた影響か、また増加傾向にあります。

さらに、この発表されている被害数は実際の被害数を大きく上回っていると考えられています。
なぜなら、盗難に遭っても警察に届け出ない人がいるためです。

  • 資料:警察庁 刑法犯に関する統計資料「令和4年の刑法犯に関する統計資料」をもとに作成

自転車盗難が起こる場所

自転車盗難発生場所 令和2年 令和3年 令和4年
住宅 49,073 44,305 50,741
駐車場・駐輪場 23,395 18,540 21,816
道路上 16,736 13,402 15,789
7,691 8,493 12,106
商業施設 8,771 8,159 10,957
学校・幼稚園 1,900 1,787 2,534
その他 13,231 11,899 14,940
  • 資料:警察庁 刑法犯に関する統計資料「令和4年の刑法犯に関する統計資料」をもとに作成

自転車盗難が最も多く発生するのは、意外にも住宅や住宅近くの駐輪場であることが統計から明らかになっています。自転車を安易に駐輪してしまうような住宅や駐輪場が、実は盗難のリスクが高いのです。

道路上も盗難が多く発生する場所として挙げられます。路上に設置されている防犯カメラの数が限られている地域もあり、犯人が特定されにくい環境があることが一因といわれています。
また、自転車が乗り捨てられやすい地域や、見通しの悪い場所も盗難に狙われやすいとされています。

さらに、公共の駅や商業施設でも、盗難のリスクは依然として高いままです。なぜなら、多くの自転車が一箇所に集まることで、犯罪者にとっては目立たずに行動できる理想的な環境となってしまうからです。
自転車を日常的に使用する方は、特にこれらの場所での駐輪には注意が必要です。

自転車盗難は、地域や時間帯、場所によってその発生状況が異なるため、自分が普段自転車を利用する環境について認識し、適切な対策を講じることが重要です。

被害車両が見つかり戻ってくる可能性は?

一度盗まれた自転車が見つかる確率はどの程度なのでしょうか。警察庁のデータでは自転車盗難の被害車両が戻ってくる割合は約50%~約60%となかなか見つからないのが現実です。

その理由は、自転車には個体識別が困難な点、中古市場で流通しやすい点、そして盗難後すぐに塗装や改造がされることにより、元の自転車としての特徴が失われてしまう点があげられます。その他、自転車自体が比較的高価格である場合、盗まれた自転車が外国へ密輸されるケースもあります。

これらの要因により、一度盗まれた自転車が被害者の元へ戻ってくる可能性は低いのです。

自転車盗難被害
車両還付状況
令和2年 令和3年 令和4年
認知件数 120,797 106,585 128,883
還付件数 70,845 59,566 64,281
還付率 58.6% 55.9% 49.9%
  • 資料:警察庁 刑法犯に関する統計資料「令和4年の刑法犯に関する統計資料」をもとに作成

警察が自転車の盗難事件に対応するためには、自転車の詳細な情報(製造番号、特徴等)、盗難が発生した場所や時間、犯人の特徴等、多くの情報が必要です。しかし、これらの情報が不足している場合、自転車の追跡は困難となり、結果として被害者が自転車を取り戻すことは難しくなります。
自転車盗難防止のため、盗難に対する具体的な予防策を講じることが求められます

自転車盗難を防ぐための基本的な対策

自転車盗難に対する防犯対策は、自転車利用者が行う必須事項といえるでしょう。特に自転車防犯登録は、盗難を補償する保険にも関わる重要な対策です。

施錠を忘れずに徹底する

自転車盗難を防ぐための基本的な対策の一つとして、駐輪する際の施錠が不可欠です。しかし、なぜ施錠を徹底することが重要なのでしょうか。その理由は、統計データが示す通り、施錠されている自転車よりも施錠されていない自転車の方が多く盗難の被害にあっているからです。

その上、盗難の手口は巧妙化し、専門的な工具を用いたり、短時間で施錠を解除する技術を身につけている犯罪者もいます。

盗難
自転車
平成30年 令和元年 令和2年 令和3年 令和4年
認知
件数
183,879 168,703 120,797 106,585 128,883
施錠
あり
72,763 65,609 46,971 40,857 46,770
施錠
なし
111,116 103,094 73,826 65,728 82,113
  • 資料:警察庁 刑法犯に関する統計資料「令和4年の刑法犯に関する統計資料」をもとに作成

こうした現状を考えると、自転車の所有者としては、単なる施錠だけでなく、より強固な施錠法を適用する必要性があります。特に、自転車を外に放置する際や、家から離れる時間が長い場合、夜間などは盗難リスクが上昇します。

U字ロックやチェーンロックなど、断続的な施錠が可能なものを選びましょう。どのロックを選ぶかは、自転車の種類や使用状況によりますが、最低でも二重ロックすることを推奨します。また、自転車のフレームに直接ロックをかけることで、自転車の部品単体での盗難も防げます。さらに、自転車と一緒に固定物にロックをかけることで、自転車ごと持ち去られるリスクも減らすことができます。

盗難に備えるため自転車の防犯登録は必ずしよう

防犯登録とは、自転車に所有者の情報を記録し、それを警察に提出することで、万が一盗難に遭っても迅速に所有者の元へ返還ができるシステムです。
防犯登録された自転車を発見した際、警察はすぐに所有者に連絡を取ることができます。

また、防犯登録自体が犯罪抑止効果を持つともいわれています。なぜなら、防犯登録がされている自転車は、万が一盗まれても売却が難しくなるため、犯罪者にとっては盗む価値が下がるからです。

さらに、万が一の盗難に備えて、盗難補償がある車両専用保険に加入する際は防犯登録証等の用意が必要となります。このように盗難に備えるために、防犯登録は重要な対策といえるので、自転車を所有する際は必ず防犯登録をしましょう。

防犯登録の具体的な方法や詳細を確認したい方は「自転車の防犯登録の必要性とは?未登録では保険に加入できない?」をご覧ください。

施錠を徹底し、防犯登録をすることで盗難被害のリスクを下げられますが、それでも100%盗難を防ぐことは難しいのが現実です。そこで、万が一の盗難に備えて保険に加入することも視野に入れておくべきです。

盗難は自転車保険でカバーできる?

盗難が補償される保険に加入していれば、経済的な損失を補償することが可能となります。盗難補償とは、自転車が盗難に遭った際に新しい自転車の購入費用や修理費用を補償してくれるものです。

では、一般的な自転車保険で盗難被害はカバーされるのでしょうか。残念ながら、一般的な自転車保険は自転車事故時のケガや賠償責任を補償するものが多く、車両自体の盗難に対する補償は含まれていません。

そのため、盗難被害の補償に備えるには「一般的なケガや賠償責任を補償する自転車保険」に加えて「車両の補償をする自転車用車両保険」の加入がおすすめです。自転車用車両保険に加入すると幅広いシーンで自転車車両の破損や盗難に備えることができます。

車両の盗難や破損が補償されるおすすめの保険

自転車車両の盗難に備えるなら、「みんなのスポーツサイクル保険」がおすすめです。

「みんなのスポーツサイクル保険」は、自転車車両の事故による破損と盗難を補償し、新車や中古車にかかわらず、いつでも加入可能です。また、自転車本体の保険なので、友人等(他人)に自転車を貸した際に車両の破損や盗難が起きた場合も補償対象となります。
ただし、加入できるのは、購入時の金額が税込10万円以上の自転車に限ります。
税込10万円以上の自転車なら100万円などの高額な自転車も含め、盗まれた場合は盗難補償の適用となり購入金額を全額補償します。

  • 盗難補償は警察署での盗難被害届の受理が条件です。

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自転車を利用する際の保険加入例

CASE 1自転車保険に加入していない場合

  • Bianchi(ビアンキ)のロードバイクを税込50万円(中古)で購入した。
  • 一般的な自転車保険も未加入。
  • 高額な自転車なので、車両の補償も欲しい。

おすすめの加入例

破損・盗難リスクを補償
みんなのスポーツサイクル保険
事故のケガや賠償責任を補償
自転車保険
《 補償例 》

休日にBianchi(ビアンキ)のロードバイクでサイクリングを楽しんでいた。自転車と接触事故を起こしてしまい、事故の衝撃でロードバイクが壊れてしまった…

交通事故証明書の発行を確認でき、
修理ができない状態だった場合、車両全損補償
「みんなのスポーツサイクル保険」で
支払われる保険金額は購入金額全額の50万円!
事故のケガや賠償責任を補償する自転車保険で
自分のケガと相手方への賠償責任を補償!

このように2つの保険を組み合わせることで、車両の破損・盗難事故時のケガ賠償責任に備えることができます。

自転車保険の各商品の補償内容や保険料の確認は【保険料見積りシミュレーション】をご覧ください。

CASE 2車両の盗難に備えたい場合

  • 税込10万円の電動自転車を新しく購入した。
  • ケガや賠償責任を補償する保険は別途加入している。
  • 日常的に電動自転車を利用するので、車両に対しての補償が欲しい。

おすすめの加入例

破損・盗難リスクを補償
みんなのスポーツサイクル保険
《 補償例 》

買い物をするため、商業施設に電動自転車を停めていた。買い物を終えると、停めていた電動自転車が盗まれて無くなっていた…

警察署で盗難被害届の受理が確認でき、
被害車両が戻らなかった場合、盗難補償
「みんなのスポーツサイクル保険」で
支払われる保険金額は購入金額全額の10万円!

このように、車両を補償する「みんなのスポーツサイクル保険」に加入することで、車両の破損・盗難に備えることができます。

自転車破損と盗難の安心保険の詳細はみんなのスポーツサイクル保険」をご確認ください。

まとめ

自転車は手軽に移動できる手段として多くの人々に利用されていますが、その一方で盗難の被害の件数も毎年10万件以上と非常に多いです。盗難被害に備えるためには基本的な対策で盗難を防止することが必要です。そのため、自転車盗難を防ぐための基本的な対策を紹介しました。

対策するだけでなく、万が一の盗難時に備えて盗難補償がある保険へ加入することもおすすめです。
また、盗難補償だけではなく、自転車を利用する際の様々なリスクに備えて、各種自転車保険の商品があります。
安心して自転車生活を楽しむためにも各商品をぜひ比較、検討してみてください。

NS2024-012(2405)