ホールインワン保険の証明書類とは?補償内容や条件を解説
ゴルフ愛好者なら一度は夢見るホールインワン。しかし、その達成に伴う費用負担は決して小さくありません。そんな時に頼りになるのがホールインワン保険※です。
しかし、この補償を適用するには「証明」が不可欠です。どのような証明が必要で保険金が支払われるのか、正確に補償内容を把握されているでしょうか。
この記事では、ホールインワンやアルバトロス達成に伴う費用負担を補償するゴルファー保険の「ホールインワン・アルバトロス費用補償」について詳しく解説します。 ホールインワンやアルバトロスなどゴルフのスーパープレー達成の喜びを最大限に楽しむためにぜひ参考にしてください。
- 一般的に「ホールインワン保険」と呼ばれるものは、正式には各保険会社のゴルファー保険に付帯される「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」を指します。本記事では、分かりやすくお伝えするため、この補償について「ホールインワン保険」を用いて表記している部分があります。
- 目次
ホールインワン保険とは?
ホールインワン保険とは、ゴルフのスーパープレーとされるホールインワンやアルバトロスを達成した場合に伴う費用について補償するものです。一般的なゴルフプレーに伴う様々なリスクに備えたゴルファー保険に「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」としてセットすることができます。
日本のゴルフ界では、ホールインワンやアルバトロスを達成した場合、同伴者やキャディへの祝儀、記念品の購入、祝賀会の開催などが慣習となっており、これらの費用は想像以上に高額になることがあります。
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)により、思わぬ出費にも備えることができ、ゴルフのスーパープレー達成を心から喜ぶことができます。
ホールインワン | 各ホールの第1打によってボールが直接ホール(球孔)に入ることをいいます。 |
---|---|
アルバトロス | 各ホールの基準打数(パー)よりも3つ少ない打数でボールがホール(球孔)に入ることをいいます。 ただし、基準打数(パー)が4打の場合のホールインワンを含みません。 |
ホールインワン保険で補償される費用の内容
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)では、以下のような費用が補償対象となります。
主な補償対象
- 贈呈用記念品購入費用
- 同伴競技者、キャディ、ゴルフ場支配人、ゴルフ場従業員に贈呈する記念品の購入費用
- 祝賀会費用
- ホールインワンやアルバトロス達成を記念して行う祝賀会に要する費用
- ゴルフ場に対する記念植樹費用
- ゴルフ場の承諾を得て行う記念植樹費用
- 同伴キャディに対する祝儀
- 同伴キャディに対して、記念の祝金として贈与する金銭
- その他慣習として負担することが適当な各種費用
- 保険会社が認める慣習的費用
- 保険会社によって詳細な補償内容は異なる場合があります。各保険会社の約款をご確認ください。
- 補償対象外となる主な例
-
- 被保険者本人の飲食費
- 慣習の範囲を超える過度に高額な費用
- 現金、有価証券、商品券などを記念品として贈呈する場合の費用
ホールインワン保険の証明書類について
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)の保険金を受け取るためには、適切な証明書類の提出が必要不可欠です。
証明が不十分な場合、保険金の支払いが行われない可能性があります。
ここでは一般的に必要とされる書類を紹介していますが、保険会社によって一部規定等が異なる場合がありますのでご注意ください。
必要とされる証明書類
- 1. ホールインワン・アルバトロス証明書
-
次のすべての方の署名または記名・押印があるホールインワン・アルバトロス証明書が一般的に必要です。
- 同伴競技者
- 同伴競技者以外の第三者(同伴キャディ、ゴルフ場の使用人や関連業者、公式協議の競技委員、先行・後続のパーティのプレイヤー等)
- ゴルフ場の支配人、責任者またはその業務を代行もしくは行使する権限を有する者
- 2. 費用の支出を証明する書類
-
保険金の支払いには被保険者が実際に費用を負担したことを証明する下記のような領収書などの提出が求められます。
- 記念品購入時の領収書
- 祝賀会開催時の領収書
- その他補償対象費用の支払いを証明する書類 など
- 3. その他保険会社が求める書類
-
- 保険金請求書
- 事故報告書
- 場合によって、写真や動画などの追加証明
証明における重要なポイント
必要とされる書類からわかるように、保険金を受け取るためには同伴者の証明、キャディなど第三者の証明、ゴルフ場支配人などゴルフ場の証明など、プレー中にホールインワンやアルバトロスを達成したことを多方面から証明することが重要です。
ホールインワンやアルバトロス達成の事実、日時、場所、状況を詳細に残しておくようにしましょう。
また、達成証明資料として、ビデオ映像などにより客観的に確認できる記録媒体に記録された映像などの資料を残すことも有効です。
ホールインワン・アルバトロス達成時の対応手順
実際にホールインワンやアルバトロスを達成した場合の対応手順をご説明します。
達成直後の対応
- 1. 同伴者・キャディとの確認
- スーパープレー達成の事実を同伴者全員およびキャディと確認し、喜びを分かち合いましょう。
その際、日時、場所、状況など詳細を忘れないようにしましょう。 - 2. ゴルフ場への報告
- プレー終了後、速やかにゴルフ場のフロントまたは支配人に報告します。
- 3. ホールインワン・アルバトロス証明書の作成
- ゴルフ場で用意されている証明書に必要事項を記入し、同伴者・キャディ・ゴルフ場責任者の署名・捺印をもらいます。
保険会社への連絡
- 1. 速やかな事故報告
- 達成から可能な限り早期に保険会社へ連絡し、事故報告(ホールインワン・アルバトロス達成報告)を行います。
- 2. 必要書類の準備
- 保険会社から指示される必要書類を準備します。
- 3. 費用の立替払い
- 記念品や祝賀会の費用は一旦自己負担し、保険金請求用に費用支払いの証明となる領収書や書類を保管します。
- 4. 保険金の請求
- 費用負担発生後、保険会社規定の期間以内に指示された必要書類を揃え、保険金請求をします。
ホールインワン保険の注意点
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)は証明できるものが揃っていても補償対象外となる場合があります。
補償対象となるか以下の点に注意してください。
補償対象となる条件
- 日本国内のゴルフ場での達成
- 海外でのホールインワンは補償対象外となる場合が多いです。
- 9ホール以上を有するゴルフ場
- パークゴルフ場やミニゴルフ場などは対象外です。
- パー35以上の9ホールを正規にラウンドするプレー
- ケイマンゴルフ、ターゲット・バード・ゴルフ、パターゴルフ等ゴルフ類似のスポーツ競技は対象外です。
- 同伴競技者1名以上と一緒にプレー
- 1人でのプレー中の達成は証明が困難なため、多くの場合補償対象外となります。
- 補償対象外となる場合
-
- 故意による達成
- 競技参加中の達成(アマチュア競技は除く場合が多い)
- 証明書類の不備や虚偽記載
- 被保険者がゴルフ場の経営者や使用人である場合、そのゴルフ場で達成したホールインワン・アルバトロス
ホールインワン保険の補償額比較
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)の保険金額は選ぶ商品やプランによって異なります。各社の補償額を比較してみましょう。
保険会社/商品名 | プラン | 保険金額 |
---|---|---|
ゴルフの保険 |
ブロンズコース | 10万円 |
シルバーコース | 20万円 | |
ゴールドコース | 30万円 | |
![]() eゴルファー保険 |
Cプラン | 10万円 |
Bプラン | 20万円 | |
Aプラン | 30万円 | |
ネットde保険@ごるふ |
Aコース | - |
Bコース | 30万円 | |
Cコース | 50万円 | |
プレミアムプラン 全コース |
50万円 | |
ゴルフアシスト |
ゴールド | 10万円 |
プラチナ | 20万円 | |
ダイヤモンド | 30万円 |
さらに詳細な保険料や補償内容を比較したい方は【保険料見積りシミュレーション】をご確認ください。
ホールインワン保険は必要?費用対効果は
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)が本当に必要かどうかを判断するためには、その費用対効果をしっかりと理解することが重要です。
まず、ホールインワンやアルバトロスはゴルフプレイヤーにとって非常に稀な出来事であり、その頻度は決して高くありません。しかし、達成した際には伝統的に祝賀会を開催したり、記念品を贈呈したりする文化が根強く、これらの費用は数十万円に及ぶことも珍しくありません。
一方、ゴルファー保険の年間保険料は数千円程度からと、手頃な保険料で一定の補償を提供しているため、予期せぬ大きな出費を避けたい方には有用で、費用対効果は高いといえます。ただし、保険料そのものが負担と感じる場合もあるため、自身のゴルフのプレー頻度や個々のライフスタイルによって、この保険の必要性は異なります。
費用対効果を冷静に見極め、自分にとって最適な選択をするようにしましょう。
なお、ゴルファー保険は「ホールインワン・アルバトロス費用補償」だけではなく、「ゴルフプレー中にケガをしてしまった場合の補償」や「賠償責任補償」、「ゴルフ用品補償」などゴルフプレー中の万が一のリスクに包括的に備えることができます。万が一のリスクを考えると保険料が手頃なゴルファー保険は突発的な出費をカバーするために加入を検討する価値があるでしょう。
まとめ:ホールインワンの喜びを味わうために
ホールインワン保険(ホールインワン・アルバトロス費用補償)は、ゴルフのスーパープレーによる予期せぬ出費をカバーするための心強いサポートです。しかし、補償を受けるためには、プレーを実証するための証明書類が必要です。証明が不十分だと保険金が支払われない可能性があるため、事前に必要な手続きを確認し、いざというときに補償が受けられるように準備しておきましょう。
ホールインワンやアルバトロスといったスーパープレーは、ゴルファーにとって一生の思い出となる瞬間です。その喜びを最大限に味わうためにも、事前の備えとしてゴルファー保険への加入を検討されることをおすすめします。商品やプランにより補償される範囲や保険金額、保険料が異なるため、ご自身のプレースタイルに合わせて最適な保険を選択することが大切です。
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- 本記事の内容は2025年6月時点の情報に基づいて作成しております。実際の保険内容は各保険会社の最新の約款をご確認ください。
- 執筆者
- 染谷 弥幸(1級ファイナンシャル・プランニング技能士/株式会社アイ・エフ・クリエイト)
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